私のはじめては全部、キミ。

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メロン、パン……。



美味しそう。。







生き残った9人のうちの、5人のテントの中。







袋から
私の目にはいつも以上に美味しそうに映る、
メロンパンを取り出している彼









そういえば今日は、
朝から何も食べていなかったっけ




家を出る前に冷蔵庫も確認してきたけど、
やっぱりなんにも入っていなくて。





朝ごはんはちゃんと食べなさいって言われて育ってきたから、朝ごはんを食べなかったのは今日が初めてだったかもしれない






……さすがにお腹すいたかも、









標「ん」




「ん、？」




彼の手から差し出されたのは、
半分こにされたメロンパン









標「要らないなら食べるけど」





相変わらず、なんにも変わらない表情






「、くれるの？」






そんな彼にじっと見つめられながら
恐る恐る受け取って、





ゆっくり1口。。






ん、美味し。









……この調子で、話しかけていいかな。









「ねぇ、、、名前はなんて言うの？」




標「標」




「標……くん？」







珍しい名前だなぁ、









標「標でいいよ。お前は？」



「A、っていいます…」








意外としゃべってくれたのにびっくりしちゃって

敬語になっちゃったや、









あともうひとつ聞きたいことが
あったんだけど…





えっと、




「標、は中学生？」




標「中３」




「……同い年、」






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