私のはじめては全部、キミ。

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「ね、標、」



標「ん、なに？」



「えっと、あの、」








い、言えない……！！







「…手、」








早歩きで進む彼に追いつけので必死で忘れていたけど、ずっと手、というか手首をつかまれたままで。









標「あぁ、」








標が気がついたように、パッと離れてしまった手








離してほしかったんじゃなくて、
つかまずに手を、繋いでほしかったの、だなんて。








絶対言えるわけがない、









標「……痛かった？」



「え？」







彼の目に映っていたのは、
ちょっとだけ赤くなってる私の手首


それを自身のあたたかい手で触れた









「いや！全然！」


標「ごめん」









標の指は私のその赤くなった手首を
くすぐったく撫でる









「本当に大丈夫だから！ね、？」




標「本当？」





「本当！」








意外と、心配性なのかな、？







今度から気をつける、と言って







「っ、」






私の手を繋ぐ








あまりのことに、ビクッと反応してしまった私

それに、気がついてまた標は私の顔をのぞく








標「ダメだった？」


手を繋ぐのはって。
標が付け足す







「う、ううん、！」








私が首を横に振れば
標はそのまま、また歩き出した





もう、どきどきがとまんない、







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