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宏太side
フラワーロードを通り抜けて、見えたのは
カリヨンの鐘。
これを鳴らしてしまえば、命の灯が続く限り、
それか互いを嫌いにさえならなければ。
ずっと、俺らは結ばれるんだ。
宏「光、一緒に鳴らそうか」
光「う、うん!」
俺の呼びかけに、頷いて俺の側へ駆けてきた光。
ふたりで、鐘の引き糸を持って顔を見合わせる。
俺が、そっと笑うと光も照れ臭そうに笑う。
宏「じゃ、行くよ?」
光「うんっ。せーの!」
光のくれた合図で、俺らは引き糸を引っ張った。
すると、敷地内にカリヨンの鐘の音が響く。
幸せを呼ぶ平和の鐘とも言われるこの鐘。
俺は、この音を幸せの音だと想いたい。
俺は、響いた音に合わせて光の肩を抱き寄せる。
光「や、薮っ?!」
宏「ん〜?なんだよひかるぅ〜」ニコッ
ねぇ、光。
きっとさ、辛いことも、苦しいことも、たくさん
あると思うんだ。
すれ違うことだって、きっとある。
でもね、俺らは何度でももとに戻れるから。
俺たちならきっと、どんな事でも乗り越えて
行けるから。
俺たちなら、きっと大丈夫だから。
宏「光、愛してるよ」
光「っっ?!俺もだ、バカ!」
Fin
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作者名:希望(ひかり) | 作成日時:2021年4月20日 5時