魔法にかかったキミを【2nd Story】 (ページ47)

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光side

宏「ほら、光。行こう」

俺の心臓は、バクバク鳴ってて鳴り止まない。

俺の手を握る薮は、かっこよくて。

その手が、やけに大きいような気がした。

バージンロードを歩いて、大きな扉を抜けると

周りの人達が花を俺たちに向けて、振りかけて

くれている。

俗にいう、フラワーシャワーとやらだ。

なんだろう、ここへ来て今更ながら改めて

俺は、薮と結ばれたんだなって感じる。

だって、今の俺＿＿

バチが当たりそうなくらい、幸せなんだもん。

好きなんて、気持ちは。

魔法のように曖昧で、抽象的だけど。

薮となら、そんな魔法にかかっていたい。

って、これ……誓約のときにも想ってたな笑

光「ねぇ、薮っ」

宏「ん？どうした、光」

これから先、俺のこの性格のことだから、また

いつ素直になれるかわかんない。

だからさ、今のうちに伝えておきたい。

光「大好きだっ、バカ！」

いつも通りに、こんな特別な日によりにも寄って

バカってつけちゃって焦ったけど。

宏「んふふ、俺もだよ光。」ﾆｺｯ

って、優しく笑って答えてくれる。

そして、意地悪にも｢照れてるとこも可愛いよ｣って

薮は、こんな日でも俺をからかうんだ。

でも、俺はね。

俺は、薮のそんなところも

大好きなんだよ。