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宏太side
涼「__新郎様の、ご入場です。」
司式者を受け持ってくれたのは涼介。
それを今、改めて見て安心した俺はゆっくり
1人バージンロードを歩いて聖壇前で彼を待つ。
涼「続きまして、新婦?と新婦父のご登場です。」
その声に振り返ると、後ろから愛おしい彼と
光頼さんがゆっくり歩いて出てきた。
そして、ゆっくり歩いてくると
光頼「宏太くん。光のことを頼むよ」
宏「もちろんです。任せてください」ニコッ
そう言って、光の手をとって腕を組む。
光は、少し恥ずかしそうに俯いた。
宏「光、歩くよ?」
光「、うんっ」
歩き出した俺らを見つめる、列席者の視線は
温かいものばかりだった。
そして、俺らが聖壇に着くと周りはそれを合図に
席に座った。
涼「では、新郎様。あなたは、彼を妻?として」
光が男だからだろう。
妻と言うことに、少し違和感を持ってる涼介。
でも、それは嫌な違和感ではなくて。
幸せと伴う違和感なんだと、俺は思う。
涼「__愛し、敬い、慈しみ、変わることなく、その
健やかなるときも、病めるときも、富めるときも、
貧しきときも。死がふたりを分かつまで、命の灯が
続く限り、彼を愛することを誓いますか?」
きっと苦しいことも、辛いこともたくさんある。
すれ違うことだって、きっとある。
それでも俺は、こんなにも愛おしいキミを
守って、魔法使いじゃないけれど。
幸せの魔法をかけて上げたいと想う。
側に居たいと想うから。
宏「はい、誓います!」
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作者名:希望(ひかり) | 作成日時:2021年4月20日 5時