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光side


俺に声をかけた知らない王子様。

この人……かっこいいなぁ、なんて。

呑気なことを考えては、視線を泳がせる俺。




光「あ、あの……だれ、です…か?」



思い切って、口にした言葉に、このかっこいい人は

悲しそうに眉を下げた。

あれ、なんでだろう……胸が苦しいの。



宏「俺、薮宏太って言うんだ。

隣りの、雪国の王子です。」



なんて、さっきの悲しい顔は束の間の幻だった

のか、優しく笑いながらそう言った。



光「あ、俺…も、ですよね。

俺は、光……です。八乙女…光」

宏「よろしくね、光くん」ニコッ



なんて、言った薮…さん?はまた

さっきみたいに悲しそうな顔で、笑った。



そして、ゆっくり探るように伺うように

こちらに近付いてくる彼。




なんだろう……触れたいと、想ってしまう。



宏「ここの、滝……綺麗だね」ニコッ

光「は、はい……。そうですね」


こんな、無愛想な返事しかできない俺。

あぁ、きっとこの人も俺から離れてくんだ。


宏「俺…好きなんだ、ここの粼が。」

光「そう、……なんです、ね」


あれ、この人になら、俺の過去を知って欲しい

と思ってしまう。

なんで? 今日、“ 初めて ” 会ったのに。


宏「ここから、粼が鳴ってたんだね」


今なら言えるかも。


光「この、滝はね……魔法の滝って言われてるんだ」


そう言った俺に、薮さんは一瞬なぜか悲しそうな

顔をまたして「ま、ほう……の?」と言った。

・→←イチから……



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設定タグ:やぶひか , Hey!Say!JUMP , ファンタジー系   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:希望(ひかり) | 作成日時:2021年4月20日 5時

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