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光side
みんなと別れて。
俺は、薬を作るのに専念した。
今日中に作れたら、明後日に飲んで
明明後日に薮たちに逢える。
そう思えば、きっと…平気だから。
光「えっ、と……これ、かな?」
写真を頼りに、薬草を探す。
意外にも写真に映る薬草は、俺の城の
あの、滝のところに有り余るほどあった。
光「てか、城にこんなのあっていいのかよ……」
なんて、俺は苦笑いを浮かべた。
ここには、なんだか色々揃いすぎてる気がする。
魔法書だって、この薬草だって。
光「あとは……桜と、雪?」
空を見上げれば、今日は桜雪が空を舞っていた。
光「わぁ、ベストタイミングじゃん。」
なんて、いいながら薬草を調合していく。
道具は、持ち出していたからその場でこっそり
やってしまおうと滝のそばで作業をした。
.
光「ふぅ、薬草の調合は…なんとか。」
苦戦はしたけれど、なんとか薬草の調合はできた。
あとは、桜と雪をこの調合した薬草の入った
コップのところへ入れるだけ。
そんなとき、1枚の桜の花びらと粉雪が
ふわりと舞い降りてきて、コップの中へと
入り込んで行った。
すると、突然__
光「うっわっ……、ま、ぶし、っ」
_水色と紫、それから濃い青色の光がコップの中
なら四方八方へと線を描いた。
しばらくすれば、その光はコップの中へと戻った。
光「え、でき、たの……??」
俺は、不安なまま、胸に手を当てて
コップの中を覗き込んだ。
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作者名:希望(ひかり) | 作成日時:2021年4月20日 5時