魔法にかかったキミを【2nd Story】 (ページ24)

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宏太side

大「でも、いつ…記憶消去するの？」

光「明後日……だな。準備があるし」

大「じゅ、んび……？？」

2人の会話の大ちゃんの疑問。

それは、俺も引っかかった疑問だった。

光「あれ、ちゃんと読まなかったの？」

あれ、薬がいるでしょ？、なんて光は首を傾げ

ながら言う。

慧「え、それ……大丈夫なの？」

俺の代わりかのように、伊野尾が光に聞く。

だって、え？薬飲むの？

光「大丈夫でしょ。………たぶん、」

宏「いや、それ大丈夫じゃないだろう」

光の変な自信に、不安になる。

たぶんなんて言葉に、もっと不安になる。

光「へーき、へーき！

害悪物質入れるわけじゃあるまいし！」

なんて、言って笑う光の瞳の奥には

不安の色が滲んでる気がする。

光「大丈夫だよ。明明後日(しあさって)にさ、

あの滝のとこに来てよ。」

｢どうせ、俺あそこにいるだろうし。待ってるから！｣

って、俺を見つめて光は言う。

宏「うん。行くよ、あそこね」

伊野尾と大ちゃんを置いて、会話が進んでく。

ふたりは、あの滝のことら知らないよね(苦笑)

光「じゃ、、それまでは……」

サヨナラだな。なんて悲しいことを言う光。

大「でも、、会えるでしょ？？」

光「うん、もちろん！」

だから、それまでは “ またね ” だね。って

光は寂しそうに微笑む。

そんな光を見て、俺の胸は苦しくなるんだ。