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宏太side
光「わかんない。人それぞれだから。」
俺の質問にそう答えた光。
優しい光のことだ、それが事実なのだろう。
光「でも、薮が覚えてくれてたら……」
なんて、言った光は俺の瞳をそっと捉える。
呪いのせいで近付けないのが、癪だ。
でも、そんな俺の思いと裏腹に光は
光「イチからでも、俺らはまたこうなれるでしょ？」
ってやさしく笑って言った。
そんな言葉に、なぜか胸がドキッとした。
宏「イチ……から？」
光「そう。だって、あの日出逢えたじゃんか」
光に初めて会った日に聞いた話の流れと
俺らの出逢いはドンピシャだった。
光「それに、知念が言ってたでしょ？」
そんな言葉に、俺は首を傾げる。
光「俺らは、互いが出逢うために魔法がかかられた。
って知念言ってたでしょ？」
そんな言葉に、そういえばと思った。
光「でも、俺らはきっとそんなのが無くたって
出逢えてた気がするんだ。」
俺もそう思う。
俺は、勝手に “ 運命 ” だと思ってるけど。
光「だから、今回はそんな思いにかけたいんだ。」
宏「思い、に……？」
俺の問いかけに光は頷く。
光「だから、俺が記憶消去しても……
薮が逢いに来て、あの日と同じ言葉を言ってよ」
なんて、言った光はまたやさしく笑う。
その笑顔に、俺は全てを委ねそうになるんだ。
*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――
なんだか、切ない感じになりつつありますが……
ちゃんとハッピーエンドにするつもりなので
バッドエンドかな？と思った方、安心してください。
これからもお願いします！
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作者名：希望（ひかり） | 作成日時：2021年4月20日 5時
