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光side
大「薮ちゃんと光くんのあれはどうなったの?」
そんな言葉に、俺は俯いた。
あの女、ほんと嫌いだわ。
慧「まぁ、可笑しくなったのはあの魔女に
なんかされてからだろ?」
光「うん……なんで、こんな……」
いらない、こんなの。
いらないのに、こんなのばっかりだ。
大「光くん……大丈夫?」
光「なんで、こんな呪いばっかり……っ」
俺だけなら、まだ良かった。
なのに、なんで……なんでっ
光「なんで、薮まで………っ」
宏「ひ、かる……?」
顔をなにかが伝うけれど…
そんなの、気にしてられなかった。
薮を巻き込んでしまった罪悪感が上回る。
宏「ひ、かる…?泣かないでよ…」
そんな言葉が聞こえて、顔を上げる。
あ、俺……泣いてたんだ
そっと、俺の方へ手を伸ばす薮。
でも、それを拒むかのように
___バチバチバチバチッ
「「 いっったぁっ!」」
慧「ちょっとっ、ふたりとも大丈夫?!」
これたぶん、時間が経つたびに
力って言うの?威力が増してる。
まるで、俺と薮を引き裂こうとするみたいに。
光「こんなの……あんまりだ……っ」
酷すぎるっ、俺から薮を奪わないでよ……
光「こんな呪いなんか……いらないのにっ」
本人には恥ずかしくて言えないけれど。
薮が居なきゃ俺、たぶんきっとダメなんだよ……?
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作者名:希望(ひかり) | 作成日時:2021年4月20日 5時