アネモネ【平野紫耀】 (ページ7)

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こんな夜に誰だろう、、
今はそれどころじゃないのに、！

そう思いつつ
「はーーい、今出ます」とインターフォンを見てみると

そこにはフードを深くまで被りサングラスをかけた若い男性が立っていた。

え、こわいこわい。
開けたら殺されちゃう？！？

知らない男性が立っている恐怖で頭が混乱していた時、その人が話し始めた。

『開けて、昨日助けてもらった、』

そうボソリと話し始めた。
その声はさっきテレビで聞いた声。そう、つまり平野紫耀なのだ。

私の家にいる所が誰かに撮られたら、、
ますます怖くなって勢いよくドアを開けた。

すると"平野紫耀"という名前の男性はズカズカとリビングに入っていく。

「ちょっ、ちょっと待って、」

必死に彼の腕を捕まえて呼び止める。

『どうしたの、おねーさん』

「あ、あの。サングラス忘れてましたよ、」

サングラスを彼の手に握らせてみる。

芸能人という住む世界が違う人が今ここにいる、という有り得ない光景に慣れない。

彼はサングラスを見ると

『ふはっ、』
と少し枯れた声で笑った。

『これ忘れてたんだ、ありがとう。あと、朝ごはんも美味しかったよ。』

そう言って掛けていたサングラスを外し
私を見てニカッと笑った。