【銀魂】劇場版 メイド拾いました 〜紅桜篇〜

第百五話 ページ8

目の前で切り裂かれた奉行所の人。危ないと察したエリザベスが新八を突き放す


新八「エリザ……エリザベスぅぅ！！」


エリザベスに刀が振り下ろされそうになった瞬間、


ガンッ


刀が宙を舞い、地面に突き刺さった


銀時「オイオイ、妖刀を探してこんな所まで来てみりゃ………どっかで見たツラじゃねぇか」


新八「ぎっ………銀さん！！」


？「ホントだ。どこかで嗅いだ匂いだね」


そう言って笠を取った


新八「あ、あんたは！人斬り……人斬り似蔵ォ！」


それは、少し前に銀さんと剣を交えた男だった


新八「件の辻斬りはアンタの仕業だったのか！？それに銀さんも……何でここに？」


銀時「目的は違えどアイツに用があるのは一緒らしいよ、新八君」


岡田「嬉しいねェ、わざわざ俺に会いに来てくれたってわけだ。コイツは災いを呼ぶ妖刀と聞いていたが、桂にアンタこうも会いたい奴に合わせてくれるとは俺にとっては吉兆を呼ぶ刀かもしれん」


新八「桂さん！？桂さんをどうしたんだお前！！」


岡田「おやおや、おたくらの知り合いだったのかい？それはすまん事をした。おニューの刀を手に入れて、はしゃいでたものでね。ついつい斬っちまった」


銀時「ヅラがてめぇみたいな、ただの人殺しに負けるわけねぇだろ」


岡田「そう怒るなよ、悪かったと言っている。あ、そうだ………ホラ、せめて奴の形見だけでも返すよ」


そう言って取り出したのは桂さんの髪の束だった


岡田「記念にとむしり取ってきたんだが、アンタらが持っていた方が奴も喜ぶだろう。しかし、桂ってのは本当に男かィ？このなめらかな髪、まるで女のよう」


次の瞬間、銀さんが動いた


銀時「何度も同じこと言わせんなよ。ヅラはてめぇみてーなザコにやられるような奴じゃねぇんだよ」


岡田「クク、確かに俺ならば敵うまいよ」


銀時「ッ！？」


腕から触手のような物が生えてきて刀と一体化する


岡田「だが、奴を斬ったのは俺じゃない。俺はちょいと身体を貸しただけでね………なァ、紅桜よ」


銀時「(こ、こいつは……)」

第百六話→←第百四話

ラッキーキャラクター

坂田銀時

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す