好きだから。 (ページ17)

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紫『恋羽?あのさ、絶対泣いてるよね』

帰り道、そう紫耀に言われた。

「泣いてないもん」

そういった瞬間涙がこぼれてきた。

紫『ほーら泣いてるじゃん。何があったの?』

それでも無口な恋羽。

紫『ほら、言って？全部受け止めるから』

そういった瞬間、目にいっぱいの涙をためた
恋羽が抱きついてきた。

((ｴｯ

「し、しょう･･･ｳｯｯ
恋羽がね、恋羽だけが、ｳｯ吹けなくてｯｯ
それでｯｯそれでｯｯ」

紫『あ、それかぁ･･･
ほら、泣かないの。』

「無理ぃぃぃぃ!!!泣きやめないぃぃぃぃ」

今回のは手強いな。

『俺も最初っから吹けたわけじゃないんだよ?
だから大丈夫。
俺がいるでしょ！』

「う、うん、ありがと」

ﾁｭｯ

『ほら、泣かないの。』

ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

「ん･･･ｯｯ
明日も部活だよね･･･大丈夫かな
上手く笑えるかな･･･」

『俺がいるから大丈夫。』

「うん、」

『辛かったらまた言って？』

「うん!!!サックス吹けるように頑張る!!!」

『頑張る恋羽可愛い～♡
キスしたーいww』

「どぞどぞ」

そう言って軽く唇同士が触れる。

『ね、今日家来ない？』

「行く!!!」

『ん、決まりな』