伝説の剣豪2

初動 ページ3

『その話、もっと詳しく聞いてもいいですか？』

人当たりのいい笑顔で声をかければ井戸端会議をしていたおばさん達は見惚れて簡単に口を開いた。


「栄月城、今のお殿様は三都 成臣様なんだけど、実はその三都様が前のお殿様であられた扇雅様を毒殺したんじゃないかって噂よ」

その言葉に思わず目が細まる

『毒殺ですか』

「優秀な家臣だったけど、実は腹の中で密かに城主の座を狙っていたという噂まであるのよ」

「それ聞いた、あとその目的を果たすために他の城に協力をお願いしたそうじゃない、なんだっけ、あの、たそ…」

『タソガレドキ、』

「そうそう！タソガレドキ！」

怖いわね〜と言いながらおばさん達はよりいっそう声を潜めて辺りを気にしながら話を続けた。

「実はその時に、扇雅様の側近だった忍が無理やり罪を着せられて追い出されたそうよ、死んだのか生きてるのか誰もそのあとのことは分からないみたい」


その言葉に胸が重くなる。
気づいた時には1人、忍術学園へと続く道を歩いていた。

夕暮れが体を染めた
あの日の罪悪感が今になってドッと襲ってくる。

あの時、あの時と後悔が募って仕方がなかった。


もうすぐで空が大きく傾くだろう。

＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿ ＿
皆様作者生きてます。
大変お待たせしました。
そろそろ本格的に終わらせなければならないですね。
色々と文章の書き方とか表現の仕方が変わっていると思いますが、許して。へへ。

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