ナナメウシロ (ページ1)

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1話ページ1

4月25日。始業式も終わりクラスにも慣れてきた。
今、隣を歩いているのは幼なじみの拓紀くん。拓紀くんは2個上の大学１年生。朝最寄り駅まで一緒に行くのが私達の日課だ。

A「拓紀くんおはよっ！」

都「よっ！A！てか相変わらずスカート短えな…朝の電車は危ないんだぞ？」

A「大丈夫だって～拓紀くんオカンみたいだよ？」

都「もうAがこーんなちっちゃい頃から世話してるからなあ…」

A「いや2歳差だから大して変わらんわ笑」

都「…とにかく！スカート短すぎ！女の子なんだから危機感持たないとだめでしょ？」

A「でも…」

都「Aはそんな事しなくたって髪サラッサラで肌モッチモチで可愛いよ」

Aの肌をむに。って軽くつねる拓紀くん。拓紀くん。私がなんでスカート短くしてるか分かる？妹みたいにしか接しない拓紀くんに少しでも女の子として見てもらうためなんだよ。

…そんなこと言えない私はもう、子供扱いしないで！と頬を膨らます事しかできなかった。