生徒会との恋愛事情

じゅーいち。 ページ19

学校に着き、
昇降口の下駄箱で
上靴へと履き替え、階段を登り、
クラスに向かう。

確かこのクラスで合ってたはず…。

恐る恐る教室に入り自分の席に着く。
すると男の人に声をかけられた。

モブ男Ａ「お、おはよう！Aさん！」

へ、挨拶してくれた…!?

昨日の昼休みに、クラスの女の子と
トラブルがあったから、
てっきり男子にも嫌われてるかと思ってた。

と、とりあえず返さないと…！

『うん…！お、おはよう！』

モブ男Ａ「あのさ、良かったらなんだけど
放課後俺たちと一緒にどっか遊びに…」

そこまで言ったところで
男の子の顔が急に青くなった。

モブ男Ａ「っていうのは冗談…！
ごめんね…！またね！」

私の席から離れたその人。

どうしたんだろ？

そう思ってあの男の子が向いていた
視線の先を見ると、りうらくん、
いむくん、しょうくんが立っていた。

『あ、みんな…!おはよう!』

赤×水×紫「「「おはよ！」」」

わお。息ぴったり。

水「早くAに会いたくて、
今日早起きしたんだよ〜！」

そう言っていむくんが飛びついてきた。

中学生らしくないな、と失礼なことを
思ったけど、悪い意味ではない。

むしろ、こんなイケメンに飛びつかれて
喜ばない女子なんてこの世にいないと思う…。

紫「いむくん、流石にそれはあかんで」

べりっと効果音が鳴るくらいの勢いで
私からいむくんを離したしょうくん。

赤「ほとけっち中学生でしょ?」

水「は〜い…ごめんなさ〜い…」

今のいむくんに犬耳があったら
きっとぺたんと垂れていると思う。

紫「てか今日金曜日やん
やっと明日休みや〜！」

水「そうじゃん！
早く学校終わらないかな〜！」

赤「まだ始まってもないよ…」

ふふ、３人の会話は見ていて飽きない。

水「ねぇ、休みだし
昨日話した勉強会、明日にしない？」

紫「ええやん！やろやろ！」

赤「りうらも賛成！」

紫「ないちゃんたちも呼ぶよな？
メール送っとくわ」

水「いふくんは勘弁…」

いふくん…もしかして、朝会った人？

赤「Aも来るでしょ？
明日大丈夫？」

『へっ…』

わ、私!?

紫「昨日話したやんw」

まさか冗談だと思ってた…。

水「明日空いてるなら来てほしい！」

でも、昨日しょうくんに教えよっか？って
言ったの私だし、断るのも失礼な気が…。

特に用事はないし、参加しよう。

『わ、私もいいなら…行く…！』

紫「よっしゃ！」

そこで朝のチャイムが鳴ったので
席に着き、一日が始まった。

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