あおいちゃんからのお話 ページ22
昼休み
昨日に引き続き、私は考えていた。
う〜ん
A子 りんちゃぁん！
うわっ！
何事！？
ﾘﾝ は、はい！なんでしょう！
A子 なんで敬語なのぉーＡ子悲しいーぴえん。あ、りんちゃんの事、安藤が呼んでるのぉ行ってあげてぇ？これからは、うちのことＡ子ちゃんとでも呼んでねぇ？敬語も外してぇ？よろしくぅ！
ﾘﾝ あ、うん。分かった。ありがとね。
Ａ子 どういたしまぁしてぇ！
安藤さん…？
誰だろ…
教室の出入口に、あおいちゃんが立っていた。
え…？
まさ…か？
いや、まさかね。
そう思って、通りすぎようとした。
ﾊﾟｯ
腕掴まれた！？
ｱｵｲ なに！？嫌がらせ？
ﾘﾝ へっ！え、あの？あ、安藤さん…？
ｱｵｲ まさ！か…ああよく考えてみれば…そうよね。名字わからないわね。ごめん。私は、安藤 葵っていうの。今日は…話があって…呼び出したの。ちょっといい…？
ﾘﾝ う、うん！もちろんだよ！
私がそう言うと葵ちゃんは、ホッとした表情になった。
そんなに心配だったの…？
私が断るはずないじゃない。
だって、私達…
『友達』でしょ？
…私だけかな…そう思っているのは。
ｱｵｲ …着いた。
あれ、ここは…
ついていって着いたのは、校舎裏だった。
ゆめと話した所。
ﾘﾝ それで…話っていうのは…？
なにを話すの…
なにか気に触った？
なにかした？
私がなにか…
迷惑かけたの…？
ｱｵｲ っ！ごめんなさい！
ﾘﾝ ！？
え？今なんて？
ｱｵｲ いままでずっとごめんなさい。本当にごめんなさい。嫌だったよね。睨むようなことして…本当にごめん。反省してる。睨んでごめんなさい。一歩下がってごめんなさい。本当に…ごめんなさい。
そう言って葵ちゃんは、勢いよく頭を下げた。
長くて綺麗な黒髪が地面の草についてしまいそうになるぐらいに。
ﾘﾝ あ、あおいちゃん！？あ、頭上げて！？それになんで謝ってるの？！
ｱｵｲ だって…私、悪いことした…一杯、一杯…
ﾘﾝ 私、なにもされてないよ？
なんか、されたっけ？
ｱｵｲ 嘘！私、りんちゃんと目があったら、睨むか、逸らすかしてた！それに、距離も一定の距離ずぅーっと空けてた！それで、りんちゃん傷ついたんでしょう！？谷川さんからきいたの…
！？
ﾘﾝ ゆめから？！
ｱｵｲ 本当にごめん。
今だ。きこう。
ﾘﾝ 大丈夫だよ！それで…その…
ｱｵｲ ？どうしたの？
あ、だめだ、足が震えてる…
ﾘﾝ 私のこと！
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作者名：ゼロ | 作成日時：2020年6月28日 14時
