リクエストstory集｡・:＋°

｡・:＋° ページ39

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鏡の前の椅子に座り、椅子が回転し
鏡越しに目が合った



『ぇっ､､､』




それっきり、Aは絶句




北「どうされました？ 笑」


『いえっ、なんでもないです……』




なんでもない、と言いつつ動揺隠せてないの

可愛いな、うちの彼女




北「じゃあ、乾かしていきますね」




大人しく、乾かされてるけど

ずーっと俺の事を鏡越しに凝視してくるA



すっごい小さい声で『なんでいるの…』って
言ってたのがドライヤーの音に消えた



乾かす時、彼女にしてあげるみたいにするといいよ！ってアドバイスもらったけど

実際、本当の彼女にやってる訳だから…変な感じ


一方のAは、なんだか気持ちよさげに
目を閉じて、幸せそうに笑ってた



___そう言えば、髪乾かしてあげるとか

案外初めてやったかも…



乾かし終わればAは目を開け、また見てくる


その視線がなんだか恥ずかしくて
けどこれは番組の撮影で､､､

初対面の体で話さないといけない



北「今日はアレンジはどういう風にしたいですか？」


『……北人くんが好きそうな髪型にして下さい』


北「……っ///
彼氏さんに見せるんじゃないんですか？」


『彼氏もそうですけど、好きな人に
可愛く見られたいです…』


北「！、分かりました」




ワックスをつけて、
ふわふわした感じを想像してアレンジ

その間も、話を続ける



『ここでこれからまだ働くんですか？』


北「そうですね 笑
………また来てくれたりしますか？」


『毎日でも来ます！笑』



何度も鏡を挟んで目が合うと
ちょっぴり涙目になってるA


こうやって堂々とした場で
少しだけ恋人らしい時間を過ごす


俺も、嬉しかった…


たぶん、Aも同じ…
だと思う




北「終わりました。どうですか？」



鏡に映るAは、The女の子って雰囲気の髪型
今日のメークと服にも合ってると思う


___あ〜、このままデート行きてぇ…


俺にはこんな可愛い彼女がいるんだよって
自慢したいけど、他の男に可愛いって思われるのは嫌だから、誰にも見せたくない

そんな矛盾した気持ちになる



『可愛い、ですか…？//』


北「//…めちゃくちゃ可愛いよ」


『なら、これで彼氏にも会いに行きます』


北「きっと、可愛いって言って
いっぱいハグしてくれるよ」


『そうだといいなぁ…//
ありがとうございます』



と、ここでモニタリングは終了


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