依存度7% ページ9
仁王は耐え切れずに叫び続けていたが、湊は構わずに喋り続けた。
湊「仁王君は助けて欲しいんじゃないの?何故そうやって自分の心にまで仮面をつけ続けるの?」
仁「うるさい!!その減らず口を閉じんしゃい!!…俺は助けて欲しいなん一回も思ったことなんてないぜよ!」
仁王は湊の胸倉を掴み鬼のような形相で怒号を浴びせた。しかし、湊は動じず仁王の目を見つめ静かにこう言った。
湊「君は”詐欺師”と言われ続けて自分を騙すことでさえ当たり前のようになっているんだね…。仁王…いや雅治…。自分の心に嘘をつかないで…?自分を偽ることに慣れるな。」
と凛とした口調で言い放った。仁王は今までの雰囲気とは違う湊に驚いていた。
その時、仁王の瞳からは無意識に一筋の涙が伝い落ち、仁王の制服に小さな染みを作っていった。
仁「…え。俺…何でじゃ…。涙が…涙が止まらんぜよ…。」
止めようとしても止まらない涙に戸惑い続ける仁王を湊は静かに自分の腕の中へと引き寄せた。
その行動に驚き仁王は小さく抵抗していたが、すぐに大人しくなり湊に身を委ねた。
湊「雅治…。今までよく頑張って耐えていたね。自分の心を騙し続けるなんてそう易々と出来ることじゃないよ…。雅治…君はまだ中学生なんだ、周りに弱みを見せてもいいんだよ。」
仁王の頭をポンポンと軽く撫でながら親に怒られ泣いている子供を諭すように抱き締めていた。
仁「ごめん…なさいっ…。」
仁王はそう一言呟きたかが外れたように泣き出した。
_____そして仁王は徐々に湊へと依存し始めたのだった…。____
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ta0628tm0105(プロフ) - 続き待ってます! (2020年12月20日 12時) (レス) id: 0ed1a1911f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫1117(プロフ) - 男主の依存大好きです。続き楽しみにしています! (2019年9月20日 15時) (レス) id: 553a215cd8 (このIDを非表示/違反報告)
白玉団子 - テニプリで男主の依存ってあまりないのですごく面白いです。更新頑張って下さい。 (2019年3月24日 0時) (レス) id: 03661056db (このIDを非表示/違反報告)
マッキー(プロフ) - 続きが気になります!更新頑張ってください! (2018年12月18日 20時) (レス) id: 0346650c4f (このIDを非表示/違反報告)
スペード - 更新頑張ってください(*'〜'*) (2017年2月3日 21時) (レス) id: a66069e598 (このIDを非表示/違反報告)
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