【テニプリ】依存し、依存され。【男主】 (ページ5)

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依存度3% ページ5

ガラッとドアが開き騒いでいた生徒達は一斉にドアの方へと注目した。

三「おらー、全員席につけ～。」

いつものように気怠そうな雰囲気を醸し出しながら入ってきた三島は生徒たちに席に着くよう促す。

男「みっちゃん、今日新任の副担任が来るんだろ!どんな人だよ!」

女「かっこいい先生がいいー!!早く見たーい!」

クラスの生徒が段々と騒ぎ始めた。

三「全員静かにしろっつってんだろ!今から紹介するとこなんだからお前らが騒いだら紹介するもんも出来ねぇだろが!」

ク全「はーい…。」

三島からの一喝にクラス全員が静まる。そして少しの沈黙のあと湊が教室に入って来る。途端にクラスの女子から黄色い声が発せられた。

ク女「キャァァッ!!超かっこいい!///」

教室のあちこちでカッコイイだのイケメンだのと聞こえ中には顔を赤らめる者までいた。

仁「やかましいのぅ…。ちっとも寝れんぜよ…ﾁｯ…」

丸「何処からあんな声が出るんだか、ちっとも分からねぇよぃ。」

居眠りをしていた仁王と空を眺めていた丸井は副担任に興味もなく無視していた。しかし、クラスの騒ぎように落ち着いて自分のやりたい事が出来なくなってしまい再び愚痴をこぼすしかなかった。

そんな二人をよそに湊は教壇に立ち黒板に男性の字とは思えないとても綺麗な字で自分の名前を書いていった。そして、自己紹介を始めた。

湊「はじめまして、今日からここ3－Bの副担任をすることになった西条湊です。ついては立海のスクールカウンセラーとしても勤務することになりました。以後よろしくお願いします。」

湊は淡々と自己紹介を済ませた。

三「つーことだ、何か質問ある奴はどんどん聞けよー。朝のLHRは湊先生への質問タイムだ!」

三島がそう言うと生徒たちは何を聞こうかとざわめきだった。
だが、仁王と丸井はと言うと…

仁「ブンちゃん、こんなとこには居れんなり…屋上行くぜよ。」

丸「ちょ、ちょっと待てよぃ!俺も屋上に行く!」

二人して教室の五月蠅さに耐え切れなくなり、教室を出て屋上へと向かった。

それを見ていた湊は…

湊(…あの二人は…テニス部か?)

先程、三島から渡されたクラス全員の顔写真と名前などが記されたファイルを手にし心のなかで呟いた。