依存度20% ページ22
そんな騒ぎを見た男子テニス部の部員の一人が保健室に行ったであろう湊を呼びに凄い速さで走っていった。
In保健室
湊「痛っ…やっぱり染みるなぁ。…よし、これでいいかな。」
湊は手当てをし終え保健室から出ようとドアに手をかけたのと同時にガラッと違う誰かがドアを開けたのだ。その違う誰かとは…そう、幸村の様子を見て慌てて湊に助けを求めに来た男子部員だった。
湊「そんなに慌ててどうかしたのかい?」
慌てている男子部員とは裏腹に落ち着いた声で話す湊。
そんな湊に、男子部員の子は息を切らしながらも一生懸命状況を説明した。
男「ハァッ…ハァッ…さ、西条先生っ…幸村部長がっ…か、過呼吸を起こしてて…っ…。」
湊は伝えられた事実に驚き再び痛む体にムチを打ちテニスコートへと走って行った。そして何かを思い出した湊は一旦立ち止まり男子部員の子にこう告げた。
湊「そうだ、そこの知らせてくれた子!君は誰かと一緒に担架を持ってきてくれ!任せたよ!」
と叫んで告げ脇目もふらずにテニスコートへと走っていった。
湊がテニスコートに着くと幸村を支えている真田と数人の先生達が居た。
湊「すいません、退けてもらっていいですか。すいませんっ!」
湊は幸村の周辺にいる先生を押しのけ倒れている幸村の横へと膝をついた。
湊「幸村君!ゆっくり、ゆっくり息をするんだ。なるべく息を吐くことに意識をおいて。大丈夫、すぐに楽になるからね?焦らずゆっくり呼吸をするんだ。」
湊は素早くスーツのポケットから大きめのハンドタオルを取り出し幸村の口元へもっていった。そして、幸村に優しく声をかけ背中をトントンっとゆっくりしたリズムで軽く叩いた。
すると幸村の呼吸は落ち着き段々と治まっていった。
男「先生っ、担架持ってきました!」
湊「ありがとう!その担架を横に置いて?君も担架に乗せるの手伝って。」
男子生徒が持ってきた担架を手にとった湊は幸村の横に置いた。
湊「乗せるよ?せーのっ!」
湊と真田は掛け声とともに幸村を持ち上げ担架へと乗せたのであった。
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ta0628tm0105(プロフ) - 続き待ってます! (2020年12月20日 12時) (レス) id: 0ed1a1911f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫1117(プロフ) - 男主の依存大好きです。続き楽しみにしています! (2019年9月20日 15時) (レス) id: 553a215cd8 (このIDを非表示/違反報告)
白玉団子 - テニプリで男主の依存ってあまりないのですごく面白いです。更新頑張って下さい。 (2019年3月24日 0時) (レス) id: 03661056db (このIDを非表示/違反報告)
マッキー(プロフ) - 続きが気になります!更新頑張ってください! (2018年12月18日 20時) (レス) id: 0346650c4f (このIDを非表示/違反報告)
スペード - 更新頑張ってください(*'〜'*) (2017年2月3日 21時) (レス) id: a66069e598 (このIDを非表示/違反報告)
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