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白雪姫は長い長い間、ガラスの棺の中に横たわっていました。
でも、いつまでたってもその体は生きている時と変わらず、まるで眠っている様にしか見えませんでした。
それから数日1人の王子が森に迷い込んで、七人の小人の家にたどり着きました。
王子は小人立ちに言いました。
「私はアラシー王国の息子櫻井翔だ。
幼なじみでもある白雪姫というものを探してここまで来た。そなたら、白雪姫というそれはそれは可愛い娘のことを知っているか？」
小人たちは顔を見合わせました。
1番目の小人が言います。
「白雪姫は棺の中。継母にやられたんだ。
‥‥死んでしまったよ」
２番目の小人が泣き始めると３番目、4番目と次々に泣き崩れる小人たち。
そんな様子を見て櫻井王子は元々ない肩を更に落とすと、
「姫の棺まで案内しろ」
7人と王子は白雪姫の棺まで歩いていきました。
王子は棺を見つけると一目散に駆け寄り傍に膝まづきました。近寄ってみると、中にはそれはそれは美しい白雪姫。
｢なんて綺麗な...............｣
しばらく我を忘れて見とれていた王子は小人たちに言いました。
「ありがとう、白雪姫を立派な棺に入れてくれて。
私は白雪姫のことが昔から大好きだったんだ。
‥‥私たちが共に18になる時、式を上げる予定だった。」
小人たちは黙ったままです。
「‥‥姫の棺を地面に埋めよう。
その美しい魂を永遠のものとするように」
小人たちは口々に白雪姫に別れの言葉を述べました。
小人たち7人の別れの言葉が終わると次は王子の番です。
王子は白雪姫の眠るガラスの棺の蓋を開くと、
「‥‥‥‥可愛い、愛しい姫よ」
そう呟き、まるで眠っている様な白雪姫に口づけをしました。
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作者名：＠翔よりの嵐 | 作成日時：2015年6月16日 20時
