6話:僕とエーミール お昼 ページ10
今の時刻はお昼時。
上の太陽がてっぺんに登る時間帯。
僕は中庭のベンチに乗り、休んでいた。
この建物自体、中庭を囲むように建てられてるよ。
ふと、思い立った。遊びたい。
僕はちょうど中庭のベンチ下に置いておいた(置き去りした。)ボールを持って建物の中に入った。
ここからだと、エーミール様に近い！
僕は建物の端、図書室って書いてある大きなドアの前まで来た。
『エーミール様！』
と僕は扉に向かって言った。
すると、扉が開く。
em｢Aさん！今回は…ふふっ、わかりました。ボール、ですね。｣
エーミール様は僕の遊びによく手伝ってくれている。正確には一緒に遊んでくれるんだけどね。
エーミール様が投げてくれたボールをひたすらに追いかけて取って渡す。
何回か投げてくれた後にエーミール様はベンチに座った。
em｢少し、疲れました…もっと体力つけないとですよね｣
なんだか申し訳なさそうな顔をしていた。
僕はエーミール様の隣に座る。
そっと撫でてくれるその手は、すらっといていて今にも折れてしまいそうなのに、右手の2番目の指はその指に沿うように痕が着いていた。
戦争で、僕とエーミール様はペアになることが多い。
みんながいる所に敵が来ないように見張りで居ることがあるからだ。
その時、エーミール様は丸いなにかの栓を抜いて投げている。
その痕なのかなぁ。
そんな考え事をしている僕を他所にエーミール様はひたすらに僕の頭を撫で続けた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
閲覧数が100越えです…ありがとうございます。
精進していこうとおもいます！！！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しずく(プロフ) - flowerさん» 楽しんで貰えたのなら良かったです！ (2021年10月31日 9時) (
レス) @page21 id: 91ef12353e (このIDを非表示/違反報告)
flower(プロフ) - とっても素敵なお話で泣きそうになってしまいました…結構序盤から犬なのかな…？と予想はついていたのですが、気づいたら気づいたで尚更辛くて…()ほんとにいいお話を見させていただきましたありがとうございます (2021年10月31日 1時) (レス) @page22 id: 7fbdbdddf5 (このIDを非表示/違反報告)
銀狐(プロフ) - しずくさん» あの時は涙と鼻水と涎で枕を濡 らしました (2021年10月15日 6時) (レス) id: b88b2ea9fb (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - お、おん……悲しい (2021年10月15日 6時) (レス) id: 91ef12353e (このIDを非表示/違反報告)
銀狐(プロフ) - しずくさん» あんなに泣いたの友達が新しい彼氏とのイチャイチャを目の前で見せ付けてきた夜以来かもしれません (2021年10月15日 3時) (レス) id: b88b2ea9fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しずく | 作成日時：2021年9月1日 0時
