太陽と月。【五条悟】

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『へぇーじゃあ野薔薇は超々ど田舎から出てきたんだ』

釘崎 「佳奈さん言い方！」

『ごめんごめん、でも私も田舎みたいなとこにいたから仲間だよ』




そう言えば懐かしいなあ、夏休みの出来事

悟は今でも覚えてるのかな





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『ねぇねぇ、小学生の夏休みの事覚えてる？』



帰っていち早く聞いてみた



「あー、佳奈が不法侵入してきたやつ？」

『そうそう笑、私あの時のツンツンした悟も割と好きだなー』



よかった、覚えてくれてたんだ

悟ならなにそれとか言いかねないから少し怖かったけど聞いてよかった



「佳奈は僕の中で一番最初の友達で、一番最初の好きな人だよ」

『なっなにそれ』



私もその当時、悟のことが好きだった。でも先に言われちゃったしこれは秘密ということにしておこう



「あの時から最強だった僕はさ超暇だったわけ、そんで散歩してたら佳奈と遭遇。毎日通って話してくれる佳奈のことを好きになっちゃったみたいなねー」




そうやって思ってくれてたんだ最初はめちゃくちゃ怖かったけど、どんどん優しくしてくれてそんな悟が好きだった




『じゃあわたし高専に転校して間違ってなかった、悟にも硝子にも傑にも出会えたしね』

「僕はどんな世界になっても佳奈が隣にいてくれたらそれでいいや」

『そーゆーの照れる』




それをいう悟はいつにも増して真剣な表情だった




『あの夏休みもう一回体験したいな、あの時が一番楽しかったかも』

「今は？楽しくないの？」

『今ももちろんたのしいよ笑笑』



この楽しさとは違う楽しさがあの時にはあったんだ

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