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…確か、こうやって
椅子に座って待っててって
言われたのが10分前のはずなんだけどな。
｢Aちゃんにはストレートでしょ！｣
｢いや一ノ瀬には巻き髪！｣
｢えーツインテが良くない？｣
｢助けて…｣
私のことなのに置いてけぼり。
むーくんもそろそろ
待つのが嫌になってくるだろう。
髪をセットするだけなのに。
｢ごめん、決まったら言ってね…｣
｢あっ分かった。
だってAちゃん髪長いから
ストレートが映えるじゃん？｣
｢いや長いから巻き髪なんだよ。
ストレートは短くてもできるし。｣
｢それだったらツインテも
長くないと出来ないよ？｣
(もうこれ終わらない気がする)と思った。
抜けようと判断した私に拍手を送って
むーくんの元に戻った。
｢あ、時透くん待たせてごめん。
やっぱり髪型で揉めてるっぽくて
練習するために抜けてきちゃった。｣
周りには男子が何人かいたから
むーくん呼びをやめて時透くん呼びに
素早く戻した。
｢分かった。じゃあちょっと練習しよっか。
話し終わったら呼んでくれない？｣
｢あ、うん分かった…｣
男子に頼んで私たちは家庭科室を出て
多目的室に戻った。ドレスのまま。
・
｢今日は初めてドレス着て
制服の時と感覚が違うだろうから
最初から軽めに通そっか。｣
｢え、じゃあお姫様抱っこも｣｢するよ。｣
｢…キスシーンも…？｣｢する。｣
｢えぇ…まぁでも本番でやるし
恥ずかしくても慣れないとね。｣
｢そうだよ。早くやろ？｣
私のせいでおしてるもんね、時間。
私はササッと台本を準備して
練習が始まった。
・
(よし、今のところ順調…)
私が毒林檎を食べて
死んでしまった所までいった。
序盤の方はもう台本がなくても
言えるようになってきた。
(よし、むーくんの気配がする。)
目をつぶっていてもやっぱり
むーくんが近くにいるとなると緊張する。
いつものように耳の方に移動して、
私はキスされた演技をして
起き上がる。
そして私はお姫様抱っこをされる。
｢ん、ちょっと待って。
ドレスだから若干しにくい。
もう一回やっていい？｣｢うんいいよ。｣
そして何回か練習して、
何とか最後まで行けた。
｢よし、あとは全体練習までに
覚えればいいかな？｣｢よし、次は｣
｢A！決まったよ！｣と言った瞬間に
｢完全下校の時間です。
校内にいる人は早く家に帰りましょう。｣
とアナウンスが流れたので、
｢…帰ろっか。｣と言って
急いで着替え下校した。
ラッキーカラー
あずきいろ
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すみれ。(プロフ) - 名無し戦隊さん» 名無し戦隊さん、ありがとうございます！テストも終わったのでそろそろ更新していこうと思ってます！返信遅れてごめんなさい… (2021年11月30日 21時) (
レス) id: 32ccc8a882 (このIDを非表示/違反報告)
名無し戦隊 - 何回も読みました！続きが楽しみです。更新がんばって下さい!応援してます (2021年11月28日 14時) (レス) @page23 id: cdaa405a79 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ。(プロフ) - こんさん» こんさん、ありがとうございます！一気読み！ありがとうございます。更新頑張ります！ (2021年11月20日 22時) (レス) id: d26d96fde9 (このIDを非表示/違反報告)
こん - 初めまして！本日一気読みさせていただきました！面白すぎて時間を忘れて読んじゃいました！応援してます！更新頑張ってください！ (2021年11月20日 17時) (レス) @page23 id: 9c4199c2cb (このIDを非表示/違反報告)
すみれ。(プロフ) - 彩さん» 彩さんありがとうございます！好きって言ってくれてとても嬉しいです！頑張りま〜す！ (2021年11月4日 21時) (レス) id: d26d96fde9 (このIDを非表示/違反報告)
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