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兄さんの ページ37

Aside


_川遊びの翌日。
私は姉さんと帰るために
将棋部の部室に向かっていた。
そして扉に手をかけようとした時


「ねえんっ!?」


口をいきなり抑え込まれて、
後ろに倒れる。
目をつぶるも、痛みは来なくて
なんだが後ろが暖かくて


「え、無一郎?ど」「しーっ。」


無一郎さんに倒れ込んでいた。
とりあえず離れる。
そして小さな声で無一郎さんに聞いた。


「ねぇ、何かあったの?」


「…兄さんが告白してる。」


えっ、え?
部室でってことは、もしかして?
え、でも、あれ?
頭が混乱している。


「そ、それって」「Aの姉さんに」


「ゆかりに、兄さんが告白してる」


それは…入ってたら大変なことに
なっていた。
無一郎さん止めてくれてありがとう。


「ね、ねぇ無一郎。」


「覗かないからね。」


無一郎さんは分かってた。
人の告白を覗くのは私でも
どうかと思うけど、見たい。
姉さんが告白されたら
どんな反応をするのか単純に気になる。


「ねぇ、お願い無一郎。
1人だけじゃ怖いからさ、
一緒に見よ?」


そう言うと無一郎さんは
はーっとため息をついて、


「…ちょっとだけだからね?」


と、渋々了承してくれた。
…さっきのは多少媚び売ったけど、
さすがに単純すぎやしないか私の彼氏。
私だけだと思うけど。


「…有一郎顔赤いね。」


「え、ゆかりめっちゃ笑顔。」


どういう状況なんだろう。
姉さんも有一郎の事が好きだったとか?
それとも有一郎の反応を見て
面白がってる?


「会話聞こえないからイマイチ
どんな反応してるのか分からない…」


「って、ゆかり泣いてる」


「えっ?」


さっきまで笑顔だったのに
急に泣き出している。
嬉し泣きとかじゃない。
正直すぐにでも飛び出したいけど
その衝動を抑える。
すると、


「きゃ」「あっ」


有一郎が姉さんを抱きしめているのが
見えて、思わず目を逸らした。
…なんか見てはいけないものを
見てしまった感じ。
すると突然扉が開いた。


「…いつからだ?」


怒ってる有一郎がいた。


「…兄さんが顔真っ赤でゆかりが
笑ってるところから。」


「ほぼ見てんじゃねぇか!!」


「…結果は?」「…まぁ、OKだってさ。」


なんか間が空いた所は
気になったけど、とにかく良かった。
姉さんの方を見ると、
泣いて目は腫れていたけど、
笑っていた。


「姉さん、なんで泣いてたの?」


「…秘密だよ。」


そう笑顔で答えられたから
私は何も言う気がなくなってしまった。

付き合えない→←私のせい?


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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎   
作品ジャンル:恋愛
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紡葉(プロフ) - すみれ。さん» 楽しみにしてますね! (2021年8月11日 10時) (レス) id: 4b1992f2c0 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ。(プロフ) - 紡葉さん、今回も見ていただきありがとうございます!頑張って更新していこうと思います。 (2021年8月10日 15時) (レス) id: 32ccc8a882 (このIDを非表示/違反報告)
紡葉(プロフ) - 続編おめでとうございます!この作品も楽しみにしてますねっ! (2021年8月10日 14時) (レス) id: 4b1992f2c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すみれ。 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年8月10日 8時

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