検索窓
今日:1 hit、昨日:36 hit、合計:27,931 hit

私のせい? ページ36

Aside


それから姉さんは、
ぽつりぽつりと話し始めた。


「私は、前世でもAの
双子の姉さんだったんだ。」


「うん、知ってるよ。
お母さんが言ってた。」


「お母さんも、覚えてるんだ。
…それで、ここから先は
多分の話になるけど、
前世でお母さんとお父さんは
私たち2人を育てるほどの
お金がなかったんだと思う。
だから、私を」


え、嫌だやめて話さないで
姉さんやめて


「…Aを育てるために、
私を川に投げて」「やめて!!」


思ったより大きな声が出て、
自分でもびっくりした。


「や、やめて。
姉さんが前世でいなかったのは
私のせいなんでしょ、ね?
わかってるから、お願いやめ」


「私を川に投げて殺した」


私が前世で生きていたのは、
姉さんが死んだ、いや死んでくれたから
前世で私が殺されていたら、
無一郎さんと会うこともなかったし
多分前世の記憶もなかった。
そのまま「朝比奈A」として
生きていた。


私のせいで姉さんは死んだ。
私のせい。私のせいで姉さんは。
そんな罪悪感に殺されそうになる。


「…姉さんは、私のこと恨んでる?
嫌いになった?」


「んー、別に…」


帰ってきたのはそんな
気が抜けるような返事だった。


「え?私のせいで前世の時
姉さんは赤ちゃんの頃に死んだのに?」


「だって、妹が生きてなかったら
無一郎と付き合ってなかったでしょ?
私も有一郎と仲良くなって
ないだろうし。
実際今日有一郎がいなかったら
死んでたんだよ?」


「むしろ、そんな急に思い出した
前世の記憶なんかで
妹のことを嫌いになんかならないよ!
私は妹のこと大好きなんだから!」


そういって、何も無かったかのように
笑顔を見せる姉さん。


「お母さんとかお父さんは?」


「んー、前世では殺されたけど
別に今大事にされてるから
いいかなって。」


「…そっか。」


よかった。
嫌われてなかった。
そう思ったら急に涙が出てきた。


「え!?妹どうしたの!?」


「ふふふ。
私も姉さんのこと、大好きだよ。」


そういって姉さんを抱きしめた。
そしたら、姉さんははっ!とか言って


「妹に抱きつかれた!?
無一郎無一郎ー!
私妹に抱きしめてもらったぁ!」


そういって無一郎さんの方に
自慢しにいった。
…いつもだったらうるさく感じる
姉さんの声も、今となったら


「やっぱりこの声がないと。」


落ち着かないな。


「Aー、こっち来て。」


「今行く。」


私はみんなの所に走っていった。

兄さんの→←変な姉さん


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
76人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紡葉(プロフ) - すみれ。さん» 楽しみにしてますね! (2021年8月11日 10時) (レス) id: 4b1992f2c0 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ。(プロフ) - 紡葉さん、今回も見ていただきありがとうございます!頑張って更新していこうと思います。 (2021年8月10日 15時) (レス) id: 32ccc8a882 (このIDを非表示/違反報告)
紡葉(プロフ) - 続編おめでとうございます!この作品も楽しみにしてますねっ! (2021年8月10日 14時) (レス) id: 4b1992f2c0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:すみれ。 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年8月10日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。