彼氏に蹴り〇されたので別人になって仕返しします★[中原中也]

9話 こんな私は嫌いですか？ ページ10

与謝野「あんたの知能は退化してってるんだよ……」

『……は？』

は？知能の退化？え？

与謝野「まぁ、詳しい事は……ちょっと待ってな。」

そう言ってスタスタと歩き去る与謝野さんを見ながら、私は唖然とすることしか出来なかった。

ただ、時計の秒数が煩かった。

知能の退化って、どんくらい掛かるんだ？

数秒後にはどうなってるんだ？

訳わかんない……っ！

ポロポロと出てくる涙が止まらなくて、「あぁ、これも退化してるんだ」って思うとなんだか自分が憎たらしくて。

妙にソワソワして、立ち上がると、すぐに転んでしまった。

『……あれ？』

何度も立ち上がろうとしても、結果は同じ。

みっともなく足を震わせながら壁に手をついて立つのがやっとだった。

『……嘘っ、』

なんで？そんなっ、

『あっ、あぁっ！』

……上手く話せない。

これ、本当に私？

怖い、怖いよっ！











だけども…………



















ーーー１番に怖いのは中也だった。





こんな私を見たらどう思いますか？

引く？気味悪がる？






もう、気品ある女性は演じられなくなりそうです。

もう、上手く言葉を話せません。

もう、上手く歩けません。

いつかは、コミュニケーションすら取れなくなるかもしれません。

それでもいいですか？

それとも……



















こんな私は嫌いですか？

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