37話 〜訪問�此� ページ40
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赤井さんに両親について聞いたが、教えられない、と言われた。
両親についての情報は、これくらいだ。
赤井さんに、私が公安だということを知っているかどうか聞いてみた。←
し、仕方ないじゃないか、気になるんだもの。
予想外の答えが返ってきた。
なんと、赤井さんは知っていたらしい。
嘘やん？まじ？
何故知っているか聞いたが、適当にはぐらかされた。
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質問のあとは、色々な話を聞かせてもらった。
よくジンに悪戯しても許されていたのは、母、ミアと私がそっくりだからだと思っているって話とか、宮野志保にかなり可愛がられてたとか。灰原ちゃん大好きだからうれしい。
小さい頃の記憶があまり無い私にはかなり意外だと思えるような話ばかりだった。
かなり話したと思う。時間がとてもたっていて、もう夜の10時だった。
『そろそろ帰るね』
話しているうちにかなり親しくなり、タメ口で話すようになった。
｢もうこんな時間か。送っていくが、どうする？｣
『ああ、私車だから大丈夫。』
どうやら私には父さんの車好きの血が入っているみたい。
「そうか、気をつけて」
赤井さんは私を外まで見送ってくれた。
赤井さんが工藤宅の中に入ってから車に乗ろうとすると、なにものかに腕を捕まれた。
反射的に捕まれた腕をくるりと回し、逆に相手の腕をつかむ。護身術の一種だ。
何者かと相手の顔を見るとその人はバーボンだった。
「凄い反射神経ですね」
普段の余裕そうな顔が見られない、焦っているような、安心しているような複雑な顔が目に入った。
『どうして貴方がここにいるの？』
「腕、離して貰ってもいいですか？」
なぜか、ふと先日の、車から出ようとしたときの光景が浮かんだ。いまはあれの逆だななんて思いたいけど、そんな余裕無い。自分の顔が熱くなっているのがわかる。
『ああ、ごめんなさい』
顔をごまかすようにしたを向いた。だが、あたりは暗いが外灯があり、私たちをてらしている。
『それで、どうして貴方がここに？』
二度目の質問をする。
バーボンはしばらく黙ったままだった。珍しい。
「心配したんですよ。」
消え入りそうな、小さな声で言った。
意外な言葉だったから、自分の顔が赤い事など忘れ、咄嗟に顔をあげてしまった。
バーボンは、たぶん私より赤面していた。
何それ可愛い←
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楓 - ブルームーンなんていかがでしょう (2020年1月17日 21時) (
レス) id: ad70f4b11a (このIDを非表示/違反報告)
桜姫 - 杏子さん、それ暗〇〇室のですね (2018年11月28日 16時) (レス) id: 1ec7fea221 (このIDを非表示/違反報告)
杏子 - 17の最後、どっかで見たような？ (2018年7月15日 6時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
杏子 - マリアっていうロゼワインのやや甘口です (2018年7月15日 6時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
闇猫 - コードネームはジンとベルモットのお気に入りなら、マティーニなんてどうでしょう？ ジンをベースとしてベルモットを加えたカクテルです。 (2018年7月7日 20時) (レス) id: 053f5b6b15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕霧あいな | 作成日時：2018年5月24日 3時
