検索窓
今日:1 hit、昨日:19 hit、合計:130,846 hit

1-25 ページ35

***


カーテンロープを2階のベランダから落とすと、それに反応した屍達が囲むように集まってくる。


間宮くんが考えた作戦はこうだった。



まず、間宮くんがロープを伝って下まで降り、救急車の中に入る。
救急車の中には必ず輸血用血液パックが入っているから、それを手に入れて遠くに投げる。
そして間宮くんが持っていた弓で血を吹き出させれば屍達を一斉に追いやる事ができる、というものだ。



慎重に降りていった間宮くんが、屍達が意識を別の所へ向けている間に救急車の中に入る。


輸血用パックを手に持って出てきた間宮くんは、別の車に乗り移ると、遠くの車のフロントガラスに投げつけた。


ミンジュンくんが投げ渡した弓で、狙いを定めて矢を放つ。

血液がぼたぼたと流れ出し、臭いに反応した屍達が
一斉に車へと走り出した。

その隙に私達は間宮くんの合図で下に降りていく。





「助けて!」


外階段から校舎の屋根の方へ逃げてきた結月ちゃんが、屍に追いかけられながら助けを求めて走ってくる。

そこに本郷さん達も合流するが、結月ちゃんが何かに引っかかっているようで動けない。




等々力くんが何発か銃で仕留めるものの一体はまだ生きていて結月ちゃんにゆっくりと近づいていった。




「結月ちゃん!!!伏せて!
……大丈夫、俺を信じて。」



間宮くんの言葉に結月ちゃんは頭を伏せる。





"シュッ"





間宮くんの放った矢は屍の胸に刺さるが、致命的な一撃を与えられず再び起き上がった屍に、今度は頭を目掛けて矢を放つ。


脳天を矢で射られた屍はぱたりとその場に崩れ落ちた。



『よかった…』



安心した私達だったが、階段にいた屍が結月ちゃんのいる屋根の上に転がり落ちてくる。


"それ"は起き上がると、猛スピードで結月ちゃんに向かって走ってきた。

1-26→←1-24



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
172人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

m(プロフ) - さらさん» はじめまして、コメントありがとうございます!嬉しいと言って頂けて何よりです!ミンジュンくんもかっこいいですよね!是非更新しましたらまた読んで頂けると嬉しいです! (2021年2月10日 8時) (レス) id: c324cc81b5 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!等々力さんも大好きなので、お話書いてくれて嬉しいです!!一番はミンジュンくんです!!続き楽しみにしてます!!コロナで大変ですがお体には気を付けてくださいね!! (2021年2月9日 23時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 化狐さん» コメントありがとうございます......!等々力さんのお話少ないですもんね。是非また更新しましたら読んで頂けると嬉しいです! (2021年2月9日 21時) (レス) id: c324cc81b5 (このIDを非表示/違反報告)
化狐(プロフ) - 等々力さんの小説を待ってました………っ!!更新待ってます!!!ありがとうございます…! (2021年2月9日 20時) (レス) id: 8707569254 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - にゅーとさん» コメントありがとうございます!嬉しいと言って頂けて何よりです。更新頑張りますので、また是非読んで頂けると嬉しいです! (2021年2月9日 16時) (レス) id: c324cc81b5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:m | 作成日時:2021年2月9日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。