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あれから間宮くんは暫くして降りてきたが、
その顔はどこか浮かない表情だった。
吾妻さんが戻ってくるまでの間に
紹子さんは間宮くんが怪我をした膝の手当てをしたり、私と同じ様に逃げ遅れた理由の話しを間宮くんに聞かしたりして時間を潰していた。
しかし吾妻さんは何時になっても戻らず気が付くと日は既に傾いて部屋は暗くなっていた。
『吾妻さん、大丈夫でしょうか…』
「確かに遅いですね…」
「まさか行く途中に…」
「止めないか。縁起でもない。」
私含めてこの場にいる全員が吾妻さんは戻ってくると信じていた。
だけど現実はそうではなかった。
私達全員に焦りと苛立ちの表情が見え始めた。
「まずいって、まずいって、これ。
絶対まずい。
俺はこうなると思ってたんだよ、
だから独りで行かすなって!!!」
「俺、見に行ってきます。
行かして下さい。
母校なんで場所も分かります。」
『間宮くんそれは何でも無茶だよ』
「間宮くん、Aさんの言う通りだ。
それに今は分散するべきじゃない。
もし朝になっても救助が来なければ、
その時は全員で避難所に向かうしかない。」
本郷さんの言葉に私と佳奈恵ちゃん、それと等々力くんと間宮くん以外の人達が難色を示した。
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m(プロフ) - さらさん» はじめまして、コメントありがとうございます!嬉しいと言って頂けて何よりです!ミンジュンくんもかっこいいですよね!是非更新しましたらまた読んで頂けると嬉しいです! (2021年2月10日 8時) (レス) id: c324cc81b5 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!等々力さんも大好きなので、お話書いてくれて嬉しいです!!一番はミンジュンくんです!!続き楽しみにしてます!!コロナで大変ですがお体には気を付けてくださいね!! (2021年2月9日 23時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 化狐さん» コメントありがとうございます......!等々力さんのお話少ないですもんね。是非また更新しましたら読んで頂けると嬉しいです! (2021年2月9日 21時) (レス) id: c324cc81b5 (このIDを非表示/違反報告)
化狐(プロフ) - 等々力さんの小説を待ってました………っ!!更新待ってます!!!ありがとうございます…! (2021年2月9日 20時) (レス) id: 8707569254 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - にゅーとさん» コメントありがとうございます!嬉しいと言って頂けて何よりです。更新頑張りますので、また是非読んで頂けると嬉しいです! (2021年2月9日 16時) (レス) id: c324cc81b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:m | 作成日時:2021年2月9日 10時