面白く無くなった日々 ページ2
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朝起きて、やることをやって、寝る。
私の生活は、あの日を境に明らかに活気を無くしていった。
まるで家畜みたいな生活を送って、誰が楽しいと思うか。
はあ……と辛気臭く溜め息を吐くと、窓の外を睨め付けた。
夏もいよいよ終わりかけ。
空が橙色に色づき、ヒグラシが鳴くこの時間は、特に大嫌いだ。
日暮れの淋しさと、漂う哀愁が、記憶を起こしてしまいそうで。
もう、やだよ。
なんでこんな。
誰に訴えかけるわけでもなく、一人やり場のない思いを抱えて悶々とした。
楽しく面白かった日々は、一転して退屈で暇な日々に豹変してしまった。
土方さんが、たった一人、ルーティンの中から人が抜けてしまっただけで。
私、そんなになにかに影響されるタイプだっけ?
いつから、こんなに、なってしまったの。
葛藤は、胸の中に巣食って、瑩となって残り続ける。
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暇愛*(プロフ) - 花恋さん» コメントありがとうございます!その一言でかなりモチベーション上がりました!最後までお付き合いお願いします。 (2019年8月23日 20時) (レス) id: 251e52ea6f (このIDを非表示/違反報告)
花恋 - 本当にこの話大好きです!更新楽しみに待ってます! (2019年8月21日 12時) (レス) id: 5970e2ed7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暇愛* | 作者ホームページ:
作成日時:2019年8月14日 0時