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目まぐるしく過ぎて行った濃い一日を終え、次の日も当たり前のように学校で、転校二日目とは思えないほどの疲労感が全身にのしかかる。
『…』
「おはよAちゃん!」
『…え?あ、おはよ青子ちゃん』
「ぼーっとしてどうしたの?」
『ん〜ちょっと寝不足で』
「そっか、昨日現場に行ったんだっけ?無理しないで体調悪くなったら青子に言ってね!保健室とか付き合うから!」
全くどこまでもお人好しで優しくて、思わず甘えたくなってしまう。ありがとう、とお礼を言えば明るく笑って“委員の仕事があるから”と手を振って走っていってしまった。仕事があるのに気にかけてくれる彼女はきっと心から優しいのだろう。
…寝不足。間違ってはいないが、主な原因は他にもある。キッドが一体何者なのか掴むためこの学校に来たのに、まさか一日目にして様々な手がかりになりうるものが手に入るだなんて思いもしなかったのだから。
ふぅ、と一つため息をついて昨日案内された教室へ向かおうと前を向くと、目の前に可愛らしいしろくまのストラップが垂れてくる
『っきゃ!?なに…?』
思わず変な叫び声を上げてしまい、口元を抑えてると耳元で3つのカウントダウンが始まる。
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華月(プロフ) - milk tiramisuさん» ありがとうございます!!とっても励みになります;; (2019年5月6日 21時) (レス) id: 4a5a738660 (このIDを非表示/違反報告)
milk tiramisu - すごく好きです!このお話! (2019年5月6日 18時) (レス) id: d5e35b6f92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華月 | 作成日時:2019年5月3日 0時