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小倉「そうだよ！おめぇだよ！早くこっち来い！！」
小倉がそう言うと、さっきまで無表情だった藍沢の顔が一瞬で険しくなる。
藍沢「担当医の変更はできません。彼女も彼女で担当の患者がいますので」
と言うのと同時にこちらにやってきたA。
小倉「そんなの知らねえよ！！医者なんて病院なんだからたくさんいんだろ！」
そう言ってAの腕を掴み、自分の方に引っぱる小倉。
A「っわ！！ ( ”…いたいいたい！”)」
その勢いにこけそうになるAとそれを支える兼引き剥がす藍沢。
小倉「…下っ端じゃあ話にならねえ！上の医者呼べ！」
ちょうど入室した森本が、そばへやってきた。
藍沢に目配せしながら、小倉に語りかける。
森本「すいません。小倉さん、どうかされましたか？」
軽く目礼して、Aの手を引き、藍沢は病室から出ていこうとした。
と、傍のヘッドに横たわる本山由希子という患者と目が合った。
Aの手を離すと、
藍沢「すみません、うるさくて…」
と謝る藍沢。
由希子が「いえ…」と小さく答えたとき、藍沢の視線が由希子の掌に注がれた。
そこにあったのは、おそらくは、拳を強く握りしめたために爪が皮膚に食い込んでできた傷。
藍沢「それ、掌をどうかされましたか？」
藍沢に言われて初めて気づいたのか、由希子が自分の掌を見る。
本山「え？…いや、別に、なんでも…」
A「どこか、痛いんですか？」
と、続けてAが聞くも、由希子はそれ以上、何も言おうとしない。
藍沢の報告を受けて、由希子はすぐにMRI室に運ばれた。
検査の結果、彼女の前頭葉に腫瘍が発見される。それが、掌に爪が食い込むほどの激痛の原因だったのだ。
救急車が到着する前に階段から転落したのも、脳腫瘍に起因するめまいが原因だったのだろう。
脳腫瘍が見つかり、しかもそれが激痛をもたらしていると判明した以上、一刻も早く除去手術を施したほうがいい。
ところが、由希子は西条から詳しく病状を説明され、手術の必要性を説かれても、決して同意書にサインしようとしなかったのだ。
由希子の担当である白石にはどうしても分からなかった。
なぜ由希子は、あれほどの激痛をあえて我慢しているのだろう…
手術すれば治るというのに、なぜそれを受け入れないのだろう…
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (2019年9月9日 0時) (
レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - asamilkさん» ありがとうございます(//∇//)読者の方のイメージから脱線しないよう頑張ります！笑 (2017年10月22日 23時) (レス) id: dd000cbb66 (このIDを非表示/違反報告)
asamilk(プロフ) - ゆっこさんの書くヒロインちゃんが好きです。更新楽しみにしてます^ ^がんばってください！ (2017年10月22日 22時) (レス) id: dc820a982e (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - 夕衣さん» あ、ほんとですね！大事なところ、丁寧に教えていただいてありがとうございますm(_ _)m訂正してきます！ (2017年9月25日 21時) (レス) id: dd000cbb66 (このIDを非表示/違反報告)
夕衣(プロフ) - 「○○サイド」のサイドのスペル「side」です。「said」じゃありません。 (2017年9月25日 21時) (レス) id: 6ad02585f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっこ | 作成日時：2017年9月24日 19時
