257話 ページ31
_飯田side_
「不味いな……」
思わず僕は口からそう溢してしまった。
試合開始前、八百万さんから貸してもらった双眼鏡。
そこに映るのは、圧倒的な力で芦戸さんや瀬呂くんをねじ伏せていく伏黒さんの姿。
その強大すぎる力に、僕は思わず冷や汗を流す。
「おいおいどうするよ…！！
もう、残ってるのオイラ達だけだぜ！？」
峰田くんのそんな言葉を耳に入れ、
麗日さんも不安そうに眉を寄せる。
「流石に今見つかっちゃうのはマズイ……
どこか、隠れられるような場所に…！！」
「いいえ、多分意味がないわ」
キッパリとした声で否定する蛙吹さんに、僕は疑問を抱いた。
「どうしてだい？
隠れた方が無難にやり過ごせると思うが……」
「そうだといいのだけれど……
でも、尾白ちゃん達も、それなりに入り組んだ複雑な所に隠れていたわ。
普通なら見つからない……
でも、伏黒ちゃんはそこに迷いない足取りで向かっていたし……」
「伏黒さんが、何かウチらを探す目印みたいな物を持っているってこと？」
麗日さんのその質問に、蛙吹さんはまたしても首を横に降った。
「多分、違うわ。
皆を倒した後、何かを探すような素振りも見せなかったし……
これは、推測だけれど……」
「気配を探ってるんだよ〜」
背後から聞こえた伸びやかなその声に、僕たちはバッと勢い良く振り返った。
そこには案の定、ニコニコと微笑む伏黒さん。
その笑顔に僕達は恐怖しか感じなかった。
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あいすくりいむ(プロフ) - クロイルカさん» それは良かった！！長すぎて気にしてたので！！ (2022年8月29日 6時) (
レス) id: 47293fede8 (このIDを非表示/違反報告)
クロイルカ - 長ーい小説大好きです！！ (2022年8月28日 11時) (レス) @page50 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりいむ(プロフ) - 駄作者うゆ*さん» え、ありがとうございます。え、読み返…え？（混乱） (2022年8月20日 10時) (レス) id: 47293fede8 (このIDを非表示/違反報告)
駄作者うゆ*(プロフ) - 何度も読み返してしまうのがこの作品 (2022年8月19日 23時) (レス) id: 09414cba83 (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりいむ(プロフ) - まほーしょーじょ めーぷるさん» めーぷるさんもめっちゃ神じゃないですか！！そんなこと言って下さるなんて！！あいすくりいむ感激の舞い o(^-^o)(o^-^)oｽﾞﾝﾁｬｶｽﾞﾝﾁｬｶ (2022年6月8日 17時) (レス) id: 47293fede8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいすくりいむ | 作成日時：2022年5月6日 22時
