250話 ページ24
_轟side_
遠くで爆発音が響く。
俺は八百万から借りた望遠鏡を覗きながら、伏黒の様子を探っていた。
コードから上鳴の個性で電気が走っていると、そう確認した瞬間、
なんの躊躇もなくそのコードを素手でぶち切る伏黒。
やべぇなアイツ。
それなりに電気流したのに、感電とかしねぇのか。
若干の恐怖を覚えながらも、一応口は動かしておく。
「上鳴の作戦は失敗だ……
コードを千切られた。
あの様子だと多分、電気は効かねぇ……
おい、どうする」
横に居る八百万にそう言うと、八百万は真剣な顔で顎に手を当てながら口を開いた。
「そろそろ緑谷さんも切島さんも戻って来ます。
一旦体制を立て直しましょう」
そう言い切り、インカムに向かって『一旦立て直します。上鳴さんは定位置に戻ってください』と呼び掛ける八百万。
八百万の発砲。上鳴の個性での妨害。
緑谷と切島が戻ってくまでのせめてもの時間稼ぎのつもりだったが、
言うほど稼げていねぇ。
ものの数十秒くらい。予定ではせめて1分ってはずだったのに。
相変わらずの規格外っぷり。予想以上の壁のでかさに俺は苛立ちを隠せず、チッ…！と舌打ちした。
とりあえず、2人の姿を伏黒から隠せたのだから満足するべきだ。
でも、アイツの事だから探そうと思えば探せるはず。
それをしないのは、やっぱり俺らを舐めているから。
クッソ……！と拳を握りしめていると、突如ゾクッと背筋が凍る気配。
それを八百万も感じ取ったのか、目を見開き冷や汗を流したまま固まっていた。
バッと振り返ると
「やっほ、まずは司令塔から潰そうと思って来たんだけど………
思わぬオマケもついてきてたね。
ラッキ〜ラッキ〜」
そう言って笑う伏黒が、俺には悪魔の他の何者にも見えなかった。
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あいすくりいむ(プロフ) - クロイルカさん» それは良かった！！長すぎて気にしてたので！！ (2022年8月29日 6時) (
レス) id: 47293fede8 (このIDを非表示/違反報告)
クロイルカ - 長ーい小説大好きです！！ (2022年8月28日 11時) (レス) @page50 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりいむ(プロフ) - 駄作者うゆ*さん» え、ありがとうございます。え、読み返…え？（混乱） (2022年8月20日 10時) (レス) id: 47293fede8 (このIDを非表示/違反報告)
駄作者うゆ*(プロフ) - 何度も読み返してしまうのがこの作品 (2022年8月19日 23時) (レス) id: 09414cba83 (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりいむ(プロフ) - まほーしょーじょ めーぷるさん» めーぷるさんもめっちゃ神じゃないですか！！そんなこと言って下さるなんて！！あいすくりいむ感激の舞い o(^-^o)(o^-^)oｽﾞﾝﾁｬｶｽﾞﾝﾁｬｶ (2022年6月8日 17時) (レス) id: 47293fede8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいすくりいむ | 作成日時：2022年5月6日 22時
