474話 ページ35
私も相澤先生もそんな声に思わず戦意を失い、その場に漂っていたピリピリした雰囲気は静まり返る。
ブラッドなんちゃらは、フン！と鼻を鳴らしてどこかに行ってしまった。
私はその様子を一通り眺めた後、その状態を引き起こした張本人を振り返った。
「久しぶりだな。病院で会ったっきりか？
元気そうでなによりだな」
「…………」
普段は笑顔のえの字もないのに、何故か周りに花を飛ばしながらそう話す紅白頭。
気づけば相澤先生もどこかに行ってしまい、なんだつまらんと私はひっそり口を尖らせた。
「っていうか伏黒、林間来る気あったんだな。
てっきり、来ねぇと思ってた」
「……それ、爆発にも言われた。
何なのさ皆して、そんなに私サボり魔に見えるワケ？」
「爆豪に会ったのか？」
私の質問には答えずに、紅白頭は僅かに目を見開いて驚いた表情を浮かべている。
会話のキャッチボールよ。
「そだね、君と会った後にまた会ったよ。
あの日は厄日だった」
「そうなのか」
納得したようにそう頷く紅白頭の顔は、相変わらず何に納得たのかも分からない、感情が抜け落ちた様な顔をしている。
爆発に会った事を知って、何がしたかったんだか。
そんな事を考えながら、私は何やら考え込んでいる紅白頭を置いて、遠方から声がかった「バス乗るよー」なんて言葉に着いていく。
それからボーッとバスの列に並んでいると、後ろからタッタッタッと何故か此方へ走り寄ってくる音が聞こえた。
その人が近づいてくるよりも先に振り返ると、そこには何故か透明化の人。
なんだ？なんて思う間もなく、その透明の人は手をバッ！と勢いよく上げて、
「お、おはよう！！」
なんて声を大きく上げる。
辺りにその声が響き渡り、B組も含めた全員の視線がこちらに向く。
面倒だな、無視しようかな。そう思った瞬間。
『遠くからずっと見守っておくつもり？
誰とも関わらないまま？』
なんて何時ぞや話した腹立つ声が頭を過る。
少しの脳内葛藤を起こした後、はぁ……と吐いたため息に、
ビクッと肩を揺らすその人を見つめて、私は僅かに眉を寄せたまま、
「はよ」
と渋々挨拶を返した。
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あいすくりいむ(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！！今後はもっともっと盛り上げていく予定なので楽しみにしてくだされば嬉しいです！！ (7月24日 12時) (
レス) id: e7cc10d0d7 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - コメント失礼します！面白すぎて一気見しました!今後どうなってくのかワクワクです！！これからも楽しみにしてます！！ (7月22日 1時) (レス) @page50 id: c2142a4a55 (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりいむ(プロフ) - (´・ω・)さん» ありがとうございますぅぅぅ……！！マジで亀なんで夏休みの間にいっぱい更新できたらと思いますが、塾の夏期講習がパンッパンで…隙を見つけれたら更新いたしますので！待っててくださいな！！ (7月21日 10時) (レス) id: e7cc10d0d7 (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりいむ(プロフ) - 桜餅さん» はぁぁっ！！嬉しいでございます！！そんなトップ3なんて身に余る言葉すぎますありがとうございます！！！！！！（感激） (7月21日 10時) (レス) @page49 id: e7cc10d0d7 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・)(プロフ) - 続編頑張ってください！お気に入り登録しときました！亀更新でも全然大丈夫な人なんで頑張ってください！応援してます！ (7月19日 20時) (レス) id: 9d24992ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいすくりいむ | 作成日時：2023年5月4日 12時
