357話 ページ34
ふぅ…と息を吐いて、私も玉子を口にいれる。
斜め前では再び、五条先生が話し出していた。
「Aの術式名称はもっと他にちゃんとしたものがあるんだけど、
まぁ長いしAも面倒くさいって言ってるし、この際『術式』で通すんだけどね。
その『術式』を受け継いで、完全に操れるようになるには条件がいる。
一つ、膨大な呪力量に耐え得る身体を持っていること。
一つ、数多に及ぶ術式の情報処理に追い付く脳があること。
一つ、どんな術式でも操れる、異常な位の呪力量を持っていること。
簡単なように見えて、この条件に当てはまる子は中々いないんだ」
「当てはまらない子も一応術式は受け継がれるわけ？」
「神は気まぐれだからねぇ……
どんな子に、どんな術式を与えるかは、全てランダムと言っていい」
そんな釘崎と五条先生の会話を聞き流しながら、私は恵の皿からオニオンサーモンをこっそり奪う。
「条件に当てはまらない子達は、術式が判明した途端、
内側から呪力が溢れだして、呪霊になったり。
体内で呪力が爆発したり。
己の呪力によって呪い殺されたり。
脳が焼ききれて死んだりとかね。
とにかもかくにも、ろくな死に方をしてない。
たしか今まで、Aの他に、
条件が最初2つだけ当てはまる子がいてさ。
使う呪力を絞ったら、そこまで呪力がなくてもいけるんじゃないかって、
呪霊の群れに放り込まれた子が居てね。
術式を使おうとした瞬間、その術式の力が強すぎて、辺り一帯平野にしたあげく、
自分もコントロール出来なくて死んじゃったっていうのがあったんだ」
五条先生はどこか遠くを眺めるように、私達から目線を逸らしてただ声を綴っていた。
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あいすくりいむ(プロフ) - リルさん» ええっ！結婚する？((ｺﾞﾒﾝﾅｻｲﾁｮｳｼﾉﾘﾏｼﾀ (10月7日 8時) (
レス) id: e7cc10d0d7 (このIDを非表示/違反報告)
リル - この作品にどハマりしてしまって、気づいたらめちゃくちゃ読んじゃってました！！主さん天才ですか？？？ (10月3日 16時) (レス) @page43 id: 19e242bdce (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりいむ(プロフ) - ルマさん» ふぁっ！！！そんなもったいないお言葉を……！！ありがとうございます！！これからも精進いたしますぜ！！ (2022年10月4日 20時) (レス) id: 47293fede8 (このIDを非表示/違反報告)
ルマ - ネタ要素もあったりして読んでて楽しいです！！これからのお話も楽しみにしてまっす！ (2022年10月4日 20時) (レス) @page41 id: c1bf461124 (このIDを非表示/違反報告)
亜澄奏ｰAsukaｰ(プロフ) - あいすくりいむさん» うわぁぁぁそれなぁぁっぁぁぁ、、、！！いきなりはっ！？って感じですよね！ (2022年9月17日 15時) (レス) id: 316392659a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいすくりいむ | 作成日時：2022年7月26日 22時
