新テニプリ立海の転校生は元四天宝寺Ｒ～２～完結！！ (ページ3)

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３　　鬼先輩、ありがとうページ3

白「それじゃ、しますか。」
鬼「ああ。」

最初は、一球だけでラリーをする。

白「ボール、増やします？」
鬼「構わん。」
白「それじゃ、遠慮な・・く！」

白夜は４球ボールを足して、打つ。普通に二人はそれを簡単に打ち返す。

白「はっ！」
鬼(やっぱり、様子が変だな。キレがない。)

鬼がそう疑問に思っていると、白夜がこけた。

白「いってー。」
鬼「お前、大丈夫か？」

鬼は白夜に近づき、ベンチに白夜を移動させた。怪我は以外に酷く、足からは血がだらだらと流れていた。

白「あちゃー、こりゃぁ深くいってんなー。」
鬼「どんなこけ方をしたんだ・・・。」

白夜はタオルを取り出し、足の傷口に巻いた。どんどん、白色のタオルが赤く染まっていく。

鬼「・・・どうかしたのか？様子が変だぞ。」
白「！・・・鬼先輩には、かなわないなぁ。」

白夜は苦笑すると、空を見上げた。

白「俺、中学生がもし一軍と戦うことになったら、不安なんですよ。」
鬼「不安・・・？」
白「一軍のメンバーには、プレースタイルがあれな人がいるでしょ？それで、中学生が怪我しないか、不安なんですよね～。」
鬼「・・・。」
白「それと、もう一つあるんです。」

白夜は手を強く握り締めた。

白「・・・俺、闇月のほかにもう一つ、違う力があるらしいんや。でも、いっさいそれがわからん。」
鬼「・・・何か、コツとかはないのか？」
白「それが、闇月はヒントは『光』って言っていたんやけど・・・。わからん。」

白夜はまいったと言いたげな表情をして、両手を挙げた。鬼は少し考えると、口を開いた。

鬼「光・・・影？」
白「え、影ですか？」
鬼「ん。光があると、影が必ずできるだろう？まぁ、影かはわからないが・・・。」
白「影・・・。」

影・・・。影ねぇ。影の観察でもしてみようかなー。

白「鬼先輩、相談に乗ってくれてありがとうございます。」
鬼「気にするな。それより、一人で帰れるか？」
白「足・・・まぁ、大丈夫ですよ。」
鬼「・・・無理するなよ。」

鬼先輩は、俺の頭を少し撫でると帰っていった。

ズキン
白「っ・・・。」

足いってー・・・。

白「影・・・。」

今は、コートにナイター設備があるから、光がある。俺の目の前には自分の影。
俺は自分の影を、じっと見つめていた。