Fate/Twin Stella【Fate】 (ページ10)

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Allies are Wizards - ACT 2 ページ10

どうこうしているうちに、セイバーはやってくる。
驚いた顔で、焦りながら。

「マーリン………？！どうしてここに………
ってマスターじゃないか！何もされていない…いやしていないだろうね、なあ、マーリン……」

そりゃそうだ。自分のマスターともあろう女が自分以外のサーヴァントの膝の上で対面して抱きついていれば、困り声にもなる。

「どうだろうねアーサー、まあ私が何をしたところで騎士の護衛に抜かりがあったせいだから関係ないがね！」

セイバーが不憫すぎる、とても、すごく。

「うぅん…きっと大丈夫だとは思うんだよ、マスター…思いはするけどね…」

「僕以外のサーヴァントと必要以上に密着したらダメだよマスター！君はそもそも僕のマスターなのだから、ね、えっとほら…危ないんだよ！今回はマーリンだったからよかったけれどね、ほら、アーチャーやバーサーカーだったら、一体どうするつもりだった！？男性サーヴァントな上に高魔力、なにがあるかわからないだろう？？！」

いつもに似ず焦り気味なセイバーに、私とマーリンは苦笑して顔を合わせた。

途端、彼が私を少し起こさせて、肩に手をするりと置いて言った。

脈絡もなく、突然に。

「まあ、今日のことも踏まえて、私のことは「マーリン」と呼んでくれて構わないよ、A。
ってことでよろしく！」

と。

私でさえ状況が掴みきれていないのだから。

聞こえたのは、セイバーの悲鳴。