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片想い12＊ ページ13
「あぁ、来たか。」
「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ！！」」
突然現われた乾君にとてもビックリした。
葵ちゃんの言う事が分かった気がする。
...疑って悪かったな。葵ちゃんよ。
そして、ファンクラブの背中に刃が刺さりそうな、
痛い視線を感じる。
何となく、敵に回したような...。
「見学に来たなら、ファンクラブに気をつけろよ。」
そう言って、乾君は風のように去ってしまった。
何だったのだろう。
少し、怖いと感じてしまった。
きっと、葵ちゃんもそうだろう。
「あぁ、怖かった。」
やっぱり。
葵ちゃんも怖かったらしいな。
「怖かったけど、ファンクラブに気をつけろって...。」
「言ってたな。確かに、気をつけた方が良いな。」
葵ちゃんが、深刻そうに言った。
よっぽど、ファンクラブがヤバイのだろう。
葵ちゃんが、深刻そうに言う時は本当に気をつけた方が良いから。
よく、勘も当たるし。
しかも、まだ刃のような視線をファンクラブから感じる。
こっちの方が怖いわ。
もし、もしマネージャーになったらどうなるのだろう。
普通にやれるかな？
少しだけ、そう思った。
マネージャーになったら、ファンクラブにどう思われるなかな？
良い方かな？
悪い方かな？
まだ、見学だからやらなくても良いと思う。
でも、マネージャーやっていいかな？
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