妹 ページ8
恋心を自覚したのは中学2年の頃だった。
そして、自覚したと同時に失恋した。
彼は私の''お兄ちゃん''。
それ以上でもそれ以下でもないのだ。
きっかけはほんとに単純だった。
たまたまお兄ちゃんが告白されている現場に遭遇して。
お兄ちゃんが返事をする前に逃げてしまった。
なんだか、聞きたくなかった。
お兄ちゃんがその人と付き合ったら...なんて考えて、
あ、すごく嫌だ
って思って。
知らない誰かがお兄ちゃんの隣を歩いているのを想像したら吐き気がした。
私だってお兄ちゃんの隣にいたい、頭を撫でられたい、抱きしめられたい、キスをしたい。
それまで兄妹愛だと思っていたものが、実は恋愛だったなんて。
最初は誤魔化していたけれど、段々誤魔化せないぐらいには気持ちは膨れ上がっていた。
1度認めてしまったら、後には戻れなくなってしまった。
こうしてはち切れそうなほど溜め込んだ思いは告げられぬままこぼれ落ちていく。
____あぁ、妹になんて、生まれたくなかった。
よりにもよって、どうしてあなたの妹なの。
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完全自己満衝動書き作品ですが、頑張って更新していきたいと思います。。。
私生活の関係で亀さん更新になるかもですが、どうか気長にお待ちください...
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作者名:江我 | 作成日時:2020年5月27日 13時