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セブルスside...



こいつは僕が奴らに絡まれていることを
知らないのか。

廊下や中庭、広場でもどこでも顔を合わせるたびに
呪文を掛けられているので一度はどの生徒も
僕が彼らからされている仕打ちを
見ていると思っていた。

今日もこの教室に来る前に廊下で
バッタリ会ってしまい
足元に跳ね回る水玉を出された。
無数のそれは僕の周りを跳ね回り徐々に
足元が濡れていった。



次の授業もあるので呪文でやり返さず教室へ
走って向かった。

「おい、今日は逃げるのかスニベルス!
 助けてくれるリリー様もいないもんなぁ!!」


ブラックのその言葉にははははと笑う4人。
どちらかと言えば本気で笑っているのは
ブラックとポッター2人。
あとの2人は苦笑いだ。


「僕としてはリリーが来てくれる方が
 都合がいいんだけどな!
 朝から彼女と話せるなんて最高だ!
 それにスニベルスの情けない顔も見れる!」




ポッターの嫌味を含んだ言葉を背中に浴びながら
走って教室に向かった。
依然足元を走り回る水の塊と共に。

教室に入ればそれらは消えてなくなった。







授業も始まりそうだったのでとりあえず
一番後ろの席に腰掛ける。


隣に座っているのは確か、
ホワイトという名前だっただろうか。

彼女のことは2年生の時寮の談話室で読書を
している時に先輩たちが話していたので知った。


同部屋の生徒殺し、
死喰い人と繋がっている、
などと話していた。


噂は耳に入っていたが特に彼女との接点は
無かったので気にせず過ごしていた。




しかし偶然にもペアを組まされ
今こうして隣に座っているのだから
本当に闇の魔術に精通しているのか
聞いてみようと思った。

普通の生徒ならばまず自分から
話し出すということはない。


最近は闇の魔術に興味があったからだ。



ポッター達に攻撃されているとリリーが
間に入り、彼らに止めるよう説得するようになった。

いつも助けられているようで
自分が情けないと思い、彼女に認められるよう
強くなる為闇の魔術に関する本を
手当たり次第読み耽っている。




もし彼女が何かしら知っていたら
知識が広がり、リリーにも強い自分を
見せられると思った。




怪我をしている彼女の代わりに早々に
魔法薬を完成させ、不自然にならないよう
様子を伺いながら質問していった。

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作者名:maya.t | 作成日時:2020年10月30日 15時

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