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『ただいま〜。』


キングスクロス駅まで迎えに来てくれた父と
共に自宅の一軒家に戻れば
すぐに母の写真の前まで行き挨拶する。


彼女はAがホグワーツに入学する年に
亡くなった。

とても優しく美しい母が亡くなり辛かったが、
父親は彼女の忘れ形見であり
一人娘のAに精一杯の愛情を注いでいる。

そのため実家に帰っても寂しいと思うことはなく
二人で学校であった話や母の思い出話を語り
休暇を過ごすのだ。



「最近はどうだ?
 学校は楽しいか?」




エリーの事件があってから父は一層
Aのことを心配していた。

しかし直接事件についてやエリーの名前を
出すことはしないよう気遣ってくれていた。


そのことをAも分かっていたし、
わざわざ掘り返しても悲しみ以外
何も生まれないので
お互いに知らぬふりをしている。




『うん、まぁまぁ。
 ちょっと魔法薬学の成績上がりそう。』




「はは、そうか。
 そりゃ良いことだ、
 知識は身を守る助けになる。」




父も母も純血ではない魔法使いで、
二人とも優秀な魔法省の役人だった。

父は現在も魔法省におり、魔法法律に関する
書類の作成を務めている。


Aは小さい頃から魔法について、
有効な呪文の英才教育を両親から受けていたので
呪文学やDADAには自信があるのだ。


それにアニメーガスも、よほど優秀な
魔法使いでなければ習得できないと言われているが
両親の助けもありホグワーツ入学前に
習得してしまった。



父はパトローナスと同じハスキー犬。

母は小さく白いウサギ。
(ちなみにパトローナスは父と同じ。)


両親もまたアニメーガスであり
魔法省に登録済みである。


Aのものは17歳になったら登録しようと
いうことになり、現在は猫のアニメーガスで
あることを隠している。

護身用に、身に危険が及ぶ時のみ使えという
娘を大事すぎるほどに思う親からの
贈り物だった。



しかしAは誰にも見つからない程度に
面倒な移動や夜こっそり散歩する時に
アニメーガスになっている。






梁の上や温室の屋根を通る際
とても便利なのだ。


一度夜、ミセス・ノリスに見つかってしまったが
彼女も獣の友達が欲しかったらしく
少し話したら友達になった。


それからフィルチがいない隙を狙って話している。



たまには彼女も彼の元を離れたいらしい。


女子会、なるものが必要らしい。

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作者名:maya.t | 作成日時:2020年10月30日 15時

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