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「それは遠回しに俺にその友達のこと
聞いてくれって言ってるのか？」
『あっ、いや、ちがくて、、、忘れて！』
「無理だ。」
『オブリビエ、、「エクスペリアームス」
ぱちっとAの手から杖が飛び落ちる。
彼女は床に落ちた杖を拾うと
再びスネイプの方を見る。
『冗談冗談、あはは。』
「お前が言うとなにも冗談に聞こえない。
ただでさえ闇陣営とと繋がっていると噂される
ホワイトに秘密の友達ができたなんて
他の奴等が聞いたら、下手したら
退学になるぞ。
奴等は話を大袈裟にしたがる。
どうせまた事件を起こそうとしているなどと
根も歯もない噂を学校中に広められる。
俺はお前を信じているからいいものの、
安易に誤解されやすい言葉を誰が聞いてるかも
分からない場所で言うな。」
『ごめん、、迂闊でした。』
真剣に言うスネイプに、
Aは申し訳なさそうに謝る。
「俺をからかい笑ってくれたと思えば、
今度は肩を落として反省か。
忙しいやつだなお前も。」
ふんっと、してやったりな顔の彼。
『なんか、別に普通の友達なんだけどさ。
人目もあるから大っぴらに
話して歩いたりしてないだけだよ。』
「そうか。俺はお前の友達には興味ないが
勝手に話してくれてありがとう。」
そう言い彼は本に目を落とす。
『ちょ、もう、、、、笑
じゃ私行くね。
明日から良い休暇を、スネイプ君。』
「お前もな、ホワイト。」
相変わらず彼は
談話室を去るAに目線はくれなかった。
しかし、Aの話に無視せず
会話を続けてくれるくらいには
彼の気分は悪いわけでないと
知っているAは
気分良く散歩に向かった。
(この前なんて一言も口を聞かずに
寝室まで駆け上られたもんな、
それより一千倍マシ。)
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作者名：maya.t | 作成日時：2020年10月30日 15時
