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あれから1週間特に何もなく
いつも通りに過ごしていた。

結局ブラックは執念深いとか言っておきながら
Aの希望通り関わらないようにしているのか。

それとも忙しい彼らだ、
Aのことなど忘れ去っているか。


そのどちらでもいいと思った。


スネイプには一度図書館で会い、
ちょうど持っていた教科書の分からない
ページを教えてもらった。

彼の教え方は分かりやすく
教師に向いているのではと思うくらいだった。



Aがありがとうと言えば

「これくらい解けて当たり前だ。」

と言われてしまった。



『これから昼食に行くけど、スネイプ君は?』

「僕はまだやることがある。行け。」

『忙しいのにごめんね。』



短い会話を交わし、大広間へ向かった。






サラダとチキンを皿に取り分けていると
上から手紙が落ちてきた。
手紙と言うよりは、
ノートの切れ端のようなペラペラな紙。

落ちてきた方を見ると濃い灰色のフクロウが
飛び去っていくのが見えた。



『うげ、忘れてなかったのかよ。』




手紙にはこう書いてあった。



“ 待たせてすまない。
近頃色々と立て込んでてな。
やっと時間が取れそうだ、
明日の15時時計台の下で待っててくれ。

 S.B ”




埋め合わせに何をされるかも分からないし
そもそも怪我も治ったしもう
忘れてくれいいのにと思った。

悪戯仕掛け人の中でも女子生徒との噂が
絶えない彼からの呼び出しに
若干の恐怖を抱く。

彼らは何人で来るのだろうか。

万が一でも何らかの罠に
嵌められるようなことは避けたい。



唯一、少し頼れる(といっても勉強のことだけ)
スネイプを呼んで一緒に来てもらおうかとも
考えたが、彼は悪戯仕掛け人のことを
よく思っていないようだった。





(いいや、いざとなったら呪文で対抗だ。)






得意な教科、妖精の呪文学とDADAで習った
呪文を思い返しながら
皿に残っていたチキンを頬張った。

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作者名:maya.t | 作成日時:2020年10月30日 15時

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