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しかしホワイトはウェストの死に
関与していないと断言した。

関与しているにもしていないにも、
どちらにも証拠は無いので
彼女の言葉は完全な信頼がおけるものではない。


そもそも彼女がウェストの死の手引きを
していたとして、僕のような初めて話す相手に
やすやすと秘密をばらすことは無いだろう。


徐々に親しくなり、闇を暴こうと思った。


完全に彼女を利用するために声をかけたのだ。




しばらく話すと、彼女の怪我が
あの4人組によるものだと知った。









『スネイプ君もなにか悪戯されたことあるの?』




「お前は知らないのか、、、、?」



え?ととぼけた顔をする横の女。




「本当に知らないのか?」


『ごめん!聞いちゃ悪いことだった?』


「いや、知らなくていい。
 あいつらに関わらない方が身のためだ。」


『何か私もそんな気がするわ。
 というかその前に私に関わろうとする人
 なんていないから、多分大丈夫。』


「確かに。」


『え!、貶してる???』



そのままスラグホーン教授の声で
授業は終わった。



『じゃあ、またね。
 薬学は質問だらけだからまた聞く。』



と授業前よりも表情が軽くなったように見える
彼女が出て行く。



A・ホワイトについて今のところ
分かったことは


・ウェストの死に関与していないと主張
 (真相はまだ謎)

・薬学の成績が壊滅的
 (簡単な魔法薬の
  材料を入れる手順すら覚えていない)

・一人でいることを好んでいるのではない
 (友達は欲しいが誰も寄り付かない)

・話してみると意外と抜けている
 (まぬけ、隙がありすぎる)



長らく他の生徒とまともな会話を
していなかったにも関わらず
僕と初代面にも関わらず抵抗なく話す点、
ボーッと何も考えていないような面を見ると
この女が闇の帝王に仕えられるほど優秀には
到底見えなかった。

しかし人間には隠された部分もあるので
一概に普通の生徒だとも思ってはいけない。





「おい、やけに奴と親しげに
 話していたじゃないかセブルス。」


同じ寮の男子2人組に声をかけられる。
基本僕は一人でいるが、ペアやグループで
何かをするときに一緒になる二人だ。


「授業に関する話しかしていない。」



そう言って一人で教室を後にする。


後ろで彼らの

「あんな奴に関わらない方が身のためだぞ!」


という声がした。

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作者名:maya.t | 作成日時:2020年10月30日 15時

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