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それは昨年

2年生の秋、新年度も始まり学校に戻ってきた
生徒たちで賑わっていた中庭。

Aもその中の生徒の一人だった。


その日は入学当初から唯一のルームメイトで
親友だったエリー・ウェストとは
行動を共にしていなかった。




元々寮の部屋は4人部屋だが、
その年の入寮生の人数の関係で
彼女たちは二人で使うことになったのだった。

だから尚更他の部屋の生徒よりも
仲良くなり、基本的には二人で行動していた。

他の寮生とも交友がなかったわけではなく、
授業などでは話すものの
なにせスリザリンなもので、授業以外では
彼らはあまりお互いにつるまないのだ。

親しい家柄の者同士で行動したり
それ以外の者には必要以上に会話をしない。





Aが生まれたホワイト家は半純血家系で
あり、純血貴族の多いスリザリンの中では
カーストがあまり高くなく
同部屋で同じく半純血のエリーと一緒に
いるのは心地よかった。








そんないつもどこでも一緒にいるエリーが
今日は朝からいない。

朝起きると、いつもは横で寝ている
彼女がベッドにいなかった。

布団が整えられたままなので、
昨晩から部屋に帰っていない様子だ。

真面目で夜更かしをしない彼女に何かあったのでは
と思いAはすぐに
寮監スラグホーン教授に報告した。



そして彼女がいつ戻るかと心配に思いながら
Aは中庭の隅で読書をしながら待っていた。









しかし彼女が戻ることはなかった。

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作者名:maya.t | 作成日時:2020年10月30日 15時

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