107話だ ページ48
「ゴホッゴホッ…」
特別夏期講習当日。俺は自宅のベッドの上に横になっていた。
「38.6℃…はぁぁ…こんな時に限って父さんと母さんは旅行に行ってていないし…」
Aが夏期講習行くなら母さん達はその間旅行行ってくるわね〜って言って昨日旅立って行ってしまった。
「ゴホッ…これってこの前原作崩壊させた代償ってヤツ…？それとも全くの無関係…？」
とにかく先生に連絡しないと…
「もしもし殺せんせー？俺ちょっと風邪ひいちゃって…」
『ええ！？風邪！？』
「『大丈夫なんですか！？』」
早ェよ。
目の前にあっという間に現れた殺せんせー。
その触手にはコンビニ袋に入った飲料ゼリー、スポーツ飲料、栄養ドリンク、冷えピタ、湯タンポ、長ネギが握られていた。
だから早ェよ。
『ええと、まず飲料ゼリーを飲んで…ああいや飲み物を…いやまず冷えピタを…ああそれよりまず病院に…！ええと保険証は…』
「もー大丈夫だって！食べ物飲み物持ってきてくれてありがと！病院には一人で行けます！とっとと夏期講習行ってこい！」
おろおろとせわしなく俺の世話を焼こうとする殺せんせー。
小さい子供じゃないんだから一人で大丈夫だっての。
「ホンット一人で大丈夫だから。頼むから旅行中俺の様子見に来たりすんなよ。」
『ええ！？』
見に来る気だったのか。
全く、今回の夏期講習何のために獲得してきたと思ってるんだか。
「いいから旅行行ってきて。ちゃんと殺されて来ないと許さねーから。」
「そうですか…分かりました。何かあったら律さんを通してすぐ私に連絡をください。律さん、五十嵐さんに異常があったらすぐ連絡くださいね。」
『お任せ下さい！』
スマホから律が元気よく答える。
「では先生はこれで…五十嵐さん、本当に何かあったら…」
「いいから早よ行け！！」
いつまでもチラチラ後ろを振り返る殺せんせーにイラッとし、ナイフをぶん投げる。
ナイフは殺せんせーと真逆の方向に飛んで行った。
ドシュンッ！！
殺せんせーはもう行ったようだ。
「ゴホッ…あ、律。烏間先生にも行けないって連絡しといて。あとついでに触手破壊の権利は有希子に譲るって」
『いいんですか？せっかく五十嵐さんが取得した権利なのに…』
「いいのいいの。8本破壊する予定でずっと計画してたのに今さら7本になったら計画狂うでしょ」
『分かりました、連絡しておきますね。』
「ありがと」
さて、とりあえず病院行かなきゃな。
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蒼卯(プロフ) - 紅華妃さん» 応援ありがとうございます( *´艸｀) (2019年3月31日 13時) (
レス) id: 1c3229ef9f (このIDを非表示/違反報告)
蒼卯(プロフ) - 浅野月愛さん» ありがとうございます(*^^*)頑張ります！ (2019年3月31日 13時) (レス) id: 1c3229ef9f (このIDを非表示/違反報告)
紅華妃 - 面白くて何度も読んじゃいました！浅野君との絡みがサイコーに面白くて読んでてとてもドキドキしちゃいました(^ ^)これからも応援してます！ (2019年1月31日 20時) (レス) id: d91252218e (このIDを非表示/違反報告)
浅野月愛 - 本当この話大好きです！面白いけどちょっとドキドキする感じが最高です。更新頑張ってください！ (2019年1月28日 19時) (レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
蒼卯(プロフ) - 紅姫さん» ありがとうございます( *´艸｀)今後もっと浅野君との絡みが増える予定なのでお楽しみに！ (2019年1月27日 23時) (レス) id: 1c3229ef9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼卯 | 作成日時：2016年12月30日 22時
