105話だ ページ46
「おお〜やっと来たぜ生徒会長サマがよ」
五英傑の奴らが来るのを待ち構えてた寺坂達は浅野に絡みに行った。
「…何か用かな。式の準備でE組に構う暇なんて無いけど」
「おーう待て待て。何か忘れてんじゃねーのか？」
無視して通り過ぎようとする浅野の肩を寺坂が掴み、磯貝が前に出る。
「浅野。賭けてたよな？5教科を多く取ったクラスがひとつ要求できるって。
要求はさっきメールで送信したけど…あれで構わないな？」
他のクラスの面々がチラチラとこっちを気にして見ている。
「5教科の賭けを持ち出したのはてめーらだ。まさか今さら冗談とか言わねーよな？」
寺坂の煽りに五英傑達は悔しそうに唇を噛んだ。
「何ならよ、5教科の中に家庭科とか入れてもいいぜ。それでも勝つけどな、ヘッヘッヘッ…」
なおもドヤ顔で煽り続ける寺坂。
お前の手柄じゃないでしょうに…
ちょっとお灸を据えてやる必要があるな。
寺坂の頭をスパーンと叩く。
「ってェ！！五十嵐、テメー何しやがる！！」
「普通の5教科じゃ浅野の足元にも及ばない癖に調子に乗らないの。」
浅野とすれ違う時、さりげなく耳元に寄り、
「浅野、後で話があるから終業式が終わったら体育館裏に来て。」
浅野が小さく頷いたのを確認すると、俺も体育館へと向かった。
ーーー
終業式はつつがなく進み、いつものE組いじりも期末テストの影響でウケが悪かった。
何を言われようとE組の皆は胸を張り、堂々と立っていられた。
終業式が終り、旧校舎に戻ると
殺せんせーがアコーディオンのような分厚さの夏休みのしおりを配り始めた。
「さて、これより夏休みに入るわけですが、皆さんにはメインイベントがありますねぇ」
「ああ。賭けで奪ったコレのことね」
椚ヶ丘中学校特別夏期講習、沖縄離島リゾート二泊三日。
賭けに勝った報酬だ。
「今回の期末はトップ50のほとんどをＡ組とＥ組で独占している。君達にだってもらう資格は充分にあります」
俺達を見渡しながら教壇に立った殺せんせー。
「正直に認めましょう。君達は侮れない生徒になった」
殺せんせーの顔にオレンジ色の二重丸が浮かぶ。
「一学期で培った基礎を存分に活かし、夏休みも沢山遊び沢山学び、そして沢山殺しましょう！！暗殺教室、基礎の一学期、これにて終業！」
こうして俺達の一学期は終わった。
が、俺にはまだやることがある。
皆が下校する中、俺は本校舎へ向かった。
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蒼卯(プロフ) - 紅華妃さん» 応援ありがとうございます( *´艸｀) (2019年3月31日 13時) (
レス) id: 1c3229ef9f (このIDを非表示/違反報告)
蒼卯(プロフ) - 浅野月愛さん» ありがとうございます(*^^*)頑張ります！ (2019年3月31日 13時) (レス) id: 1c3229ef9f (このIDを非表示/違反報告)
紅華妃 - 面白くて何度も読んじゃいました！浅野君との絡みがサイコーに面白くて読んでてとてもドキドキしちゃいました(^ ^)これからも応援してます！ (2019年1月31日 20時) (レス) id: d91252218e (このIDを非表示/違反報告)
浅野月愛 - 本当この話大好きです！面白いけどちょっとドキドキする感じが最高です。更新頑張ってください！ (2019年1月28日 19時) (レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
蒼卯(プロフ) - 紅姫さん» ありがとうございます( *´艸｀)今後もっと浅野君との絡みが増える予定なのでお楽しみに！ (2019年1月27日 23時) (レス) id: 1c3229ef9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼卯 | 作成日時：2016年12月30日 22時
